楽天モバイルに新たな勲章が加わった。しかもそれは世界的な栄誉であり、加えて2つ同時に獲得したようだ。実は楽天モバイルは、スペインで開かれた世界最大規模のモバイル関連見本市「Mobile World Congress(MWC)」において、2つの賞を受賞したという。このことについて楽天グループの社長兼会長を務める三木谷浩史氏も受賞の喜びを伝えるツイートを発信している。
今回は、ワールドワイドな受賞をきっかけに、携帯キャリア業界において存在感を高めていくことになりそうな楽天モバイルについてお伝えしていきたい。
楽天モバイル、世界の見本市で二冠を達成!
MWCとは、スペインのバルセロナで6月28日から4日間にわたり開催された通信関連に特化している世界的規模の見本市だ。その中で様々な通信技術・機器に関する賞も送られるようだ。今回の開催では「ベストスマートフォン賞」には韓国・サムスンのハイエンド機「Galaxy S21 Ultra」が選出されている。
そして楽天モバイルが受賞したのは「移動通信技術」カテゴリーの中で、「ベストイノベーション賞」と、CTO20人が選ぶ「CTO賞」の二冠に輝いたのだった。日本経済新聞の報道によれば、「高速通信規格『5G』向けに開発した、異なるメーカーの通信設備を組み合わせる『オープンRAN』の技術」が評価されての受賞となったようだ。
世界にその技術力が認められたことに、楽天の三木谷氏も自身のツイッターで受賞に対する思いをツイート。「関係者の皆様ありがとうございました」と謝辞を述べたのち、「楽天モバイルの完全仮想化テクノロジーが業界に激震を与えています」と、日本国内だけに留まらず世界の最新技術界隈をもリードする存在であることを強調。キャリア業界に参入して1年ちょっとながら、業界内で日増しにその存在感を高めている楽天モバイルの勢いを如実に表した受賞となった。
楽天モバイルといえば、既存の3大キャリアと比べると業界シェアも基地局整備もまだ大差をつけられていると言っていいだろう。しかし2021年の夏頃までに自社による4G回線の人口カバー率を96%にまで引き上げるという、当初の計画から5年ほど前倒しする計画を発表している。5Gについては現状、4Gの基地局を転用し5G普及を進めるau・ソフトバンクには先を行かれている展開だが、今回の受賞が5G関連の技術であることを考えると、今後一気に普及する可能性もありそうだ。
楽天モバイルは、2020年から各社で見直しが図られている新プランでも唯一、月のデータ使用量によって料金が変動する“従量制プラン”を導入し他キャリアとの差別化を図っている。この受賞を足掛かりに、さらなる飛躍を遂げることができるか。要注目だ。
参照元:「楽天モバイル」 世界最大規模の見本市で2冠受賞【テレ朝news】
※サムネイル画像(Image:楽天モバイル公式サイトより引用)