LINEMO(ラインモ)3GB月額990円の「ミニプラン」、超低廉プラン市場投下で値下げ競争激化の予感!

ソフトバンクは7月15日、オンライン専用ブランド「LINEMO(ラインモ)」で、月額基本料990円(税込)の新プランの提供を開始した。使った分だけ段階的に価格が上がる楽天モバイルやMVNOとは相反する提案をしたことになる。今回、LINEMOが提供スタートしたプランはどういうものなのだろうか。詳しく見ていこう。

月額990円の「LINEMO」ミニプランとは!?

(Image:linemo.jp)

ソフトバンクの超低廉プランのスタートで値下げ競争が激化する予感

 ここ数年で急速な広がりを見せる格安スマホ。通信料金の格安化は政府主導で進められており、2021年2月以降、各社の“新プラン”に乗り換えた契約が合計1,570万契約にもなり、国民が負担する通信費などが年間でおよそ4,300億円軽減したとされている。政府の要請を受けて携帯大手3社が新設したオンライン手続き専用の値下げプランの月額基本料は、いずれも20GBで2,000円台だった。しかし2021年5月、NTTドコモは、「ahamo」より小容量で超低廉なプランを今後発表予定だとしていた。今回は、そのNTTドコモに先駆けて、ソフトバンクがいち早く超低廉なプランを市場に投下したかたちだ。

 ソフトバンクの「LINEMO」ミニプランでは、月額990円。月間3GBのデータ通信が利用できるが、データ量超過後の通信速度は300kbpsで、スマホプラン(1Mbps)に比べて低くなるので注意が必要だ。従来の月額2,728円・月間データ容量20GBの「スマホプラン」と同様、5Gと4Gのいずれにも対応しており、LINMO最大の特徴でもある、LINEのサービスの利用時にはデータ容量を消費しない「LINEギガフリー」となっている。通話料は、30秒あたり22円。通話オプションとして、5分以内の国内通話が無料になる「通話準定額」を月額550円で、国内通話が無制限でかけ放題の「通話定額」を月額1,650円で付けることもできる。加入から1年間は、LINEMO契約から1年間、通話オプションを500円割り引く「通話オプション割引キャンペーン」の対象となっているため、1回5分以内の国内通話が無料になるという。

SNSをフル活用する人にとっては少ない気もするが……

 ところで、ソフトバンクの「LINEMO」ミニプランの3GBって少なすぎるんじゃないの?と思わなかっただろうか。それもそのはず、どの携帯大手も格安プランでは20GBとしている。しかし実際には、「市場全体を見るとユーザーの60%が3GB以下しか使っていない」(LINEMOを担当する寺尾洋幸常務執行役員)と実情を明かしている。「そんなにデータ使わないから」と分かっている人にとっては、超低廉で最適なプランだと言えそうだ。しかし、それとは逆に、データ使いすぎるかもしれないし、使わなかった月には安く抑えたいけど……と心配でモヤモヤしてしまう人のニーズに応えているのが、使った分だけ段階的に価格が上がる従量制の楽天モバイルやMVNOということになる。

 超低廉プランのソフトバンクと、従量制の楽天モバイル、MVNO勢。それぞれ異なるコンセプトからサービスを発信したことになるが、実際にはどちらのプランがより多くの消費者の心に刺さるのだろうか。この勝負の結果には、今後も注目していきたい。

●LINEMO(公式)は→こちら

※サムネイル画像(Image:linemo.jp

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