コスパ最強中国系スマホ「シャオミ」が3万円台で日本本格進出!? しかし政治的リスクには注意も必要か

毎年、様々な新機種が発表・発売されているスマートフォン業界。アップルのiPhoneなどは世界的な注目度の高さから、アップルの公式発表前から多数の非公式情報が飛び交う光景ももはや毎年の風物詩となりつつある。そして近年は、日本国内でもiPhoneや日本メーカーの機種と比較して圧倒的に安価な中国メーカーのスマホを見かける機会も増えてきていることは読者の方々もご存知のことだろう。

今回は、日本市場に押し寄せてきている、中国製スマホの強みや抱えるリスクについてお伝えしていきたい。

シャオミ、日本専用モデルのスマホを3万円で販売

(Image:Framesira / Shutterstock.com)

シャオミのRedmi Noteは人気シリーズだ

 中国のスマホメーカー大手のシャオミと日本のKDDIは8月2日、シャオミの新機種「Redmi Note 10 JE」をauとUQモバイルから販売することを発表した。Redmi Note 10 JEは最新の通信規格・5Gに対応するスマホでありながら、価格はおよそ3万円。端末の価格が10万円を超えることも珍しくないスマホ業界にあって、5G対応機種が3万円というのは破格と言うほか無いだろう。

 また、ベースは中国国内で発売しているモデルと同じながら、防水機能や「おサイフケータイ」などのFeliCaにも対応するなど、日本向けの機能が多数搭載されているという。シャオミ初の“日本専用モデル”を投入し、一気に日本市場でのシャオミの存在感を高める狙いがあると考えてもよさそうだ。ちなみに、機種名の“JE”は「Japan Edition」の略だという。

中国系スマホはコスパだけでは測れない?

(Image:viewimage / Shutterstock.com)

ファーウェイは制裁前までは世界でもトップクラスのシェアを誇っていた

 中国製品が「安かろう悪かろう」だった時代はもはや過去の話。世界の第一線で活躍している中国メーカーは、「安かろう、なのに良かろう」を地で行っている。そんなコスパ最強の中国系スマホは現在世界を席巻しており、市場調査会社・カナリスが7月に発表した第2四半期(4~6月)の世界スマートフォン出荷台数でも、シャオミはアップルを抜き去りサムスンに次ぐ2位に躍進。さらに同じく中国のスマホメーカーであるOPPO・vivoも4位タイとなっている。

 また、1年ほど前まで中国系スマホのトップを走っていたファーウェイも、独自OSを開発し新たなフラッグシップモデル「HUAWEI P50」「HUAWEI P50 Pro」を発表。最大200倍という驚異のズーム性能を持つカメラの高性能化などが注目されている。

 一方で中国系スマホにはどこまで行っても政治的リスクが付きまとってしまうのも事実だ。ファーウェイの前述のフラッグシップ機でも、アメリカからの制裁を受けて5Gを搭載できなかったという。さらにグーグルの各種サービスを利用できないとなれば、PCとの互換性を考えると非常に大きなデメリットとなり得る。「Android OS」を使えなくなったファーウェイは独自OSの「Harmony OS」を開発したようだが、かつての日本のように世界の主流から外れ独自進化を遂げる“ガラパゴス化”が起こらないとも限らないだろう。

 国内外からの影響で様々な変化が起こるリスクを抱えている中国製スマートフォン。コスパは段違いだが、それだけに釣られて選ぶのではなく、潜在的なリスクなど全体を見たうえで機種選びをしたい。

参照元:中国系スマホが日本市場に攻勢 小米が3万円端末 政治リスクなお【産経ニュース

※サムネイル画像(Image:Framesira / Shutterstock.com)

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