スマートフォンのバッテリーを節約する代表的な機能のひとつ「ダークモード」を知っているだろうか。通常モードの画面表示が“白地に黒文字”であるのに対して、ダークモードは“黒地に白文字”を基調とした配色となっており、画面上の黒い部分は白い部分よりも電力を消費しないため、結果的に省電力になるというわけだ。しかし、このダークモード、実際はそれほど節約にならないことが今回明らかになった。一体どういうことだろうか。
ダークモードは平均3~9%しか節電にならない?
米パーデュー大学が複数のAndroidスマホを用いて行った実験によると、ダークモードにして大幅に節約できるケースは非常に少なく、日常的な使い方では電池の持ちはほとんど変わらないことが判明したという。
ダークモードにして大幅な節約が期待できるケースは、画面の明るさを100%に設定している場合。このケースだと、通常モードからダークモードに切り替えることで39〜47%も電力消費量を抑えることができたそうだ。しかし、実際に明るさ100%で使用しているケースは少なく、ほとんどのユーザーが30~40%の明るさでスマホを利用している。その場合、平均で3~9%の節約にしかならないのだとか。「まったく意味がない」というわけではないが、期待していた効果よりも冴えない数値だったのではないだろうか。
この実験はAndroidスマホで行われたが、iPhoneでも同様の結果になるだろうと調査結果に記されている。
スマホバッテリーの節約に効果的なのは?
ダークモードは目に優しいというメリットもある。しかし、バッテリー節約に効果が期待できないとすれば、ほかにどんな対策をとればいいのだろうか。ここで、一般的にバッテリー節約に効果があるとされている方法を紹介する。
①画面の明るさを落とす
②すぐに使わないアプリは終了させておく
③Wi-Fi・Bluetooth機能をオフにする
④サイレントモードにする
⑤位置情報をオフにする
これらの方法を行うことで、画面が見にくかったり通知に気が付かなかったりと多少の不便を感じるかもしれないが、それがむしろスマホの使用頻度を減らし、さらなるバッテリー節約に繋がりそうだ。スマホのバッテリーの減りが気になる人や充電が面倒な人は、ぜひ試してみてほしい。
参照元:ダークモードにしても電池はそれほど節約できない〜パーデュー大学調査【iPhone Mania】