Androidスマホは「Google Play(Playストア)」から、日常生活を便利にするアプリやゲームなどを入手して楽しむことができる。しかし、気になったアプリを何でもかんでもインストールするのは良くない。とくに正規ルート以外から入手したアプリにはマルウェアが含まれていることがあり、過去には個人データが漏洩する事件も発生しているのだ。そこで今回は、Androidスマホに潜む危険なアプリの見つけ方と削除する方法を紹介する。
少なくともアプリは正規ルートで入手しよう!
アナタは自分のスマホでどんなアプリを利用しているだろうか? 今ならSNSアプリや写真加工アプリ、キャッシュレス決済アプリなどを使っているかもしれない。
Androidスマホでは「Google Play (Playストア)」や「Amazon Store」などからアプリを入手できるが、これらの正規ルールでアプリをインストールしている分には、さほど問題は起きない。しかし、Androidスマホでは非公式ルートでアプリをインストールすることも可能で、その中には悪意のあるマルウェアを含んでいるものもある。これらのアプリはスマホのなかの個人情報を盗んだり、スマホを乗っ取ったりすることも可能であり、実際に過去にはTwitterやFacebookのアカウント情報が漏洩したこともあるのだ。したがって、アプリは必ず正規ルートから入手するのが基本となる。
だが、正規ルートであっても、気になるアプリを何でもかんでもインストールして放置しておくのはよくない。そこで今回は、Androidスマホのなかにあるアプリから、危険なものを見つけ出し、削除(アンインストール)する方法を紹介しよう。
怪しいアプリの見つけ方は? どうすればいい?
怪しいアプリを見つけるにはどうすればいいのだろうか? まず、すでにインストールしているアプリリストをチェックして、長らく使っていないアプリや身に覚えのないアプリがあればすぐ削除しよう。また、ちょっと怪しげなアプリが見つかった場合は、「設定」の「アプリ管理」から個別に「アプリの権限」をチェックしてみるべきだ。どう考えても使わないはずの「カメラ」「マイク」「電話」「位置情報」「連絡先」などが「常に許可」になっている場合は要注意! ここを「許可しない」にするか、不審なアプリであれば削除したほうがよい。
また、アプリの名前をWebサイトで検索してみるのも手。過去に被害にあった人がブログやTwitterなどで注意喚起をしている場合もある。万一アプリリストに該当アプリがあったら、即削除するしかない。
■危険なアプリの見つけ方&対処方法
【1】しばらく使っていないアプリや、身に覚えのないアプリは削除
【2】怪しいアプリの「権限」を確認して必要ない項目を「許可しない」にする
【3】怪しいアプリ名をWebサイトで検索して、過去に被害がないかチェック! 該当アプリなら即削除する
アプリをインストールする前にチェックすることは?
Google Playにあるアプリは基本的には安心して使えるが、稀に危険なアプリも紛れ込んでいることがある。たとえば、中国語の少し怪しそうなアプリなどは、インストールする前にレビュー欄を確認してほしい。また、そのアプリの目的から考えて“不必要な権限”を要求していないかも確認すべきだ。Google Playのアプリだからといって、何でも100%信用してインストールするのはやめたほうがいい。
ちなみに、Android用アプリは正規ルート以外からも入手可能だが、これらは“野良アプリ”と呼ばれている。わざわざ危険なアプリを入手する人はあまりいないと思うが、フィッシング詐欺に遭った場合に、“セキュリティ対策アプリ”などと称して、ヤバいアプリをインストールさせようと誘導してくる場合もある。何もチェックせずにこのような野良アプリをインストールしてしまうと、大変な目に遭ってしまうので注意しよう。
結局、不正アプリに権限を与えるのは自分自身!!
いかがだっただろうか? 少なくともスマホのアプリは正規ルートで入手すること。その場合でもレビュー内容や権限については自分でしっかりチェックすることが大切だということがお分かりいただけたと思う。基本的に、Androidスマホにアプリをインストールするのは自分だし、マルウェアを含む不正アプリに権限を許可してしまうのも自分自身なのである。データ流出の被害に遭ってからでは遅いので、その点だけは十分注意してほしい。
※サムネイル画像(Image:BigTunaOnline / Shutterstock.com)