読者のみなさんは、どんなスマートフォンを使用しているだろうか。日本では基本的に「iPhoneかAndroidスマホ」のどちらかの人がほとんどで、中でもiPhoneが6~7割を占めているとも言われている。果たしてiPhoneとAndroidスマホ、どちらを買ったほうがよりメリットがあるのだろうか。そんな永遠の命題に、ひとつの解が投じられたのでご紹介していきたい。
「iPhoneを選ぶべき理由」が紹介される
非iPhoneユーザーの中には「iPhoneは高い」という認識も広まっているのではないだろうか。事実、アップルの公式ホームページで「iPhone 12」を見ると、その値段は最小の64GBで「94,380円」(2021年8月31日現在、以下同)。256GBのモデルであれば111,980円と10万円オーバーだ。最上位モデルとなる「iPhone 12 Pro Max」となると、128GBで129,580円、512GBであれば165,880円にまで跳ね上がる。これでは高いと思われていても仕方がないのかもしれない。
しかし中国メディア・MyDriversではチェン・チ氏が「お金がなくてもAndroidスマホではなくiPhoneを買うべき」と主張しているという。曰く、スマホなど家電製品を選ぶ場合に重要なのは「品質」であると持論を展開。長期に渡る使用を前提とした場合には、AndroidスマホはiPhoneよりも品質面で劣るという。
その根拠として示されたのが中古スマホ売買サイトの機種別の相場だ。中古スマホが取り扱われるBankMyCellのデータを調査すると、AndroidスマホはiPhoneよりも相場が下落しやすいことが判明。特に安価なAndroidスマホだと約4年でほぼ価値がなくなってしまうという。
売買するにしても下取りに出すにしても、価値がなければ引き取ってもらうことは難しくなる。その意味でも、価値が目減りしづらいiPhoneを買うべきである。ということなのだろう。
確かに、iPhoneは最新型でなくとも「十分な価値・需要がある」と感じる場面は少なくない。家電量販店などのスマホケースコーナーでも、Androidスマホであれば発売から1年もすると対応しているケースは置いてあるかさえ怪しくなってくる。しかしiPhoneであれば数世代前の機種であってもかなりの種類が置いてあるのだ。
またアップルの公式ホームページでも、iPhone 12の製品ページで「『iPhone 7』 以降を下取りに出すと、8,000円~61,000円割引になります」と案内されている。iPhone 7といえば、2016年に発売された機種であり、2021年の現在からすればかなりの型落ちだ。5年も前のiPhoneに「それだけの価値がある」とアップルが公式見解を示していると言えるだろう。
さらには、中古スマートフォンのECサイト「にこスマ」が8月に発表した「2021年7月中古iPhone販売数ランキング」によれば、iPhone 7シリーズは平均20,000円弱、「iPhone 8」シリーズは25,000前後。「iPhone XS」や「iPhone SE(第2世代)」にいたっては40,000円台の平均価格となっている。まさに「価値が落ちないiPhone」の典型例だ。
人によっては機種変後も古い機種を手放さず手元に置いておく人もいるだろう。そうした人にはこのメリットは薄いかもしれない。しかしそれ以外の「毎回古い機種を手放して」いて、「iPhoneを避ける理由が『高いから』」というユーザーは一度iPhoneを使ってみるのも悪い選択肢ではないのかもしれない。iPhoneは、値段ほど高くないのだから。
参照元:AndroidスマホではなくiPhoneを選ぶ理由とは?【iPhone Mania】
※サムネイル画像(Image:Rokas Tenys / Shutterstock.com)