iPhoneを再起動するとパスコードの入力が必要になるが、普段は生体認証を使っていて「パスコードがわからなくなった!」という人もいるだろう。もしパスコードがわからないと、ロックが解除できなくなってしまう。こんな場合の対処方法について解説しよう。
パスコードを忘れた場合は初期化が必要
(Image:Shutterstock.com)
ソフトウェアアップデートなどでiPhoneを再起動すると、iPhoneの起動にはパスコードが必要になる。しかし、普段は指紋認証や顔認証を使っていて、パスコードがわからなくなってしまって困ったという人もいるかもしれない。思い出せたらいいが、どうしても思い出せない場合、iPhoneはそのまま使えなくなってしまう。
どうしてもパスコードを思い出せない場合、基本的にはiPhoneを初期化してパスコードを削除する必要がある。初期化するので、iPhoneを元の状態に戻すにはバックアップが必要だ。
一番手軽に元の状態に戻す方法が、iCloudのバックアップから復元する方法。この方法を使うには、「iPhoneを探す」が有効になっており、iCloudでバックアップを取っている必要がある。
ブラウザーで「https://icloud.com」へアクセスする。自分のApple IDでログインし、「iPhoneを探す」を開く
自分のApple IDが登録されたiPhoneの位置が表示されるので、初期化する端末を選択し、「i」を選択する
端末の情報が表示されるので、「iPhoneを消去」を選択する
消去を確認するメッセージが表示されるので、「消去」を選択しよう。画面の指示にしたがって数ステップ進めれば、iPhoneは初期化される。あとはiPhoneで初期設定を進め、「Appとデータ」画面が表示されたら、「iCloudバックアップから復元」を選択し、利用するバックアップを選択して復元すればよい
iTunesと同期したことがあれば、iTunesから復元する
最新版のiTunesがインストールされていることを確認して起動する。次にiPhoneとパソコンをケーブルで接続し、iTunesのスマホアイコンをクリックする
「iPhoneを探す」が無効の場合、パソコンを利用する必要がある。以前にiPhoneとパソコンを接続して同期したことがあるなら、パソコンから復元が可能だ。この場合は、初期化前にバックアップすることができるので、iPhoneを直前の状態に戻すことができる。
パソコンにバックアップがない場合は、「今すぐバックアップ」をクリックしてバックアップする
バックアップが完了したら、「iPhoneを復元」をクリックし、画面の指示にしたがってiPhoneを初期化する
初期化が完了するとiTunesに「新しいiPhoneへようこそ」が表示される。「このバックアップから復元」を選択し、使用するバックアップを選択して「続ける」をクリックする。復元が完了したら、iPhoneをセットアップすればよい
どちらも利用できない場合はリカバリーモードで初期化
最新版のiTunesがインストールされていることを確認して起動する。次にiPhoneとパソコンをケーブルで接続し、iPhoneを強制的に再起動させるとリカバリーモードの表示になる。この状態になったら、各ボタンを離す
「iPhoneを探す」が無効で、以前に同期したことがあるパソコンがない場合、リカバリーモードで初期化するしか方法がない。これは、バックアップが本当にどこにもないときに使う最終手段で、データは一切元に戻らない。リカバリーモードで初期化する場合、接続したことがあるパソコンがないか必ず確認しよう。
なお、リカバリーモードにはパソコンが必要になる。また、初期化後はApple IDとパスワードも必要だ。これらの情報も忘れていないか初期化する前にチェックしておこう。
iTunesに警告メッセージが表示されるので、「復元」をクリックする。警告メッセージは複数表示されることがあるが、画面の指示にしたがって操作しよう。初期化が完了したら、画面の指示にしたがってiPhoneを初期設定する
強制的に再起動してリカバリーモードに入る方法は、iPhoneの機種によって異なる。
iPhone X以降、またはiPhone 8以降:「音量を上げる」ボタンを押して、すぐに放す。続けて「音量を下げる」ボタンを押して、すぐに放す。最後に、リカバリモードの画面が表示されるまでサイドボタンを押し続ける。
iPhone 7/iPhone 7 Plus:リカバリモードの画面が表示されるまで「音量を下げる」ボタンと「電源」ボタンを押し続ける。
iPhone 6s以前:リカバリモードの画面が表示されるまで「ホーム」ボタンと「電源」ボタンを押し続ける。
パスコードは絶対に忘れないようにするというのが鉄則だが、万が一の事態に備えてバックアップは必ずとっておきたい。iPhoneは、「iPhoneを探す」をオンにし、iCloudへのバックアップをしていれば比較的容易に復旧できる。これらは必ずオンにしておくようにしよう。