新料金プラン「ahamo」「povo」「LINEMO」、実際に乗り換えたのはわずか18%?

テレビCMや街中の店舗で見かけるようになった「格安スマホ」という言葉。大手キャリアからもそれに対抗する新料金プランが登場し、認知度が浸透している。その一方で、実際に大手キャリアのプランから新料金プランに乗り換える人はどれくらいいるのだろうか。今回は、株式会社エイチームのグループ会社・引越し侍が行った大手キャリアの新料金プランの認知度などに関するアンケート調査をもとに、実際の乗り換え率について見ていこう。

大手キャリア3社の新プラン、認知度は80%超

新プランに乗り換えたユーザーは20%にも満たない(エイチーム調べ)

 調査の対象となったのは、大手携帯電話会社が新たに導入した「ahamo(ドコモ)」「povo(au)」 「LINEMO(ソフトバンク)」の20GBプラン。大容量のデータ通信がリーズナブルに使えると一部では好評を得ているが、どれだけの認知度があるのか。ではさっそく大手キャリア3社の格安プランの認知度を見ていこう。

 ahamo、povo、LINEMOの認知度について、「知っている」と回答した人は全体の86.4%を占めた。新プラン別に認知度を見ると、1位ahamo(76.8%)、2位povo(63.5%)、3位LINEMO(63.0%)という並びに。2020年12月3日に新プラン「20GB 2,980円(税別)」を発表し、大手キャリアの中でも格安プランの先駆者となったahamoの認知度が頭一つ抜きん出ていることが分かった。

(Image:soldi.jp)

最も認知度が低いLINEMOでも「知っている」と答えた人は60%を超えている(エイチーム調べ)

 だが、高い認知度がありながらも、3社の新プランに乗り換えた人はわずか18%という結果に。内訳を詳しく見てみると、「ahamo」が14.4%、「povo」が8.7%、「LINEMO」が5.1%と、断トツでahamoの乗り換え率が高くなっている。3社で最も認知されているため、乗り換えを検討する際にも候補に上がりやすいのだろう。大手3社キャリアに乗り換えた理由については「今より安い料金で利用できるGBが増える」「手続きが簡単」などの声が上がった。

 一方、認知をしているが乗り換えを実行しなかった人は、82%。その理由として「店舗でサポートを受けられない」「割引やオプションの関係で今のほうがお得」などの意見が上がっている。現在使っている他社の格安スマホプランに満足している人も多いようだ。中には「20GBのデータ容量では足らない」という声も。

 アンケートサイト「ボイスノート」が発表した格安スマホランキングで1位に輝いた「楽天モバイル」では楽天回線エリアならどれだけ使っても一律2,980円(税抜)の「Rakuten UN-LIMIT VI」が人気。同じ価格で無制限ならこちらを選ぶという人も少なくないだろう。

 まだまだ改善の余地がある大手キャリア3社のスマホプラン。1ギガや3ギガなど、低ギガでさらに格安な他社のスマホプランも多いが、今後どう差別化するかがカギとなってくるだろう。認知度やシェア率を伸ばすことができるか、新たなキャンペーンや施策に注目が集まる。

出典元:新料金プランの認知度は8割超え、一方で実際に乗り換えたのはわずか18%?! 【Soldi

オトナライフ編集部
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