現在、楽天グループが総力を挙げて注力しているのが楽天モバイルであることは、多くの読者の方もご存じのことだろう。しかしその努力も空しく、9月に入ってからというもの、システム障害や通信速度が低下するトラブルが相次いでおり、ユーザーからは不満の声が噴出していた。そんな中、9月24日から「iPhone 13」が発売され、楽天モバイルでも取扱いを開始している。それでユーザーの不満もいったん解消される…かと思いきや、むしろ新たな火種が生まれてしまったようだ。
今回は、楽天モバイルでiPhone 13の購入を検討している人は、必ず知っておくべき事態についてお伝えしていきたい。
楽天モバイルユーザー困惑!iPhone 13が届かない、受け取れない
楽天モバイルといえば、4月からiPhoneの販売を始めたことは記憶に新しい。「iPhone 12」シリーズ4機種などを扱うようになり、既存3キャリアに肩を並べた格好だ。さらにiPhone 13も他キャリア同様取り扱っており、ユーザーは楽天モバイルでiPhoneの機種変をすることができるようになっているのだ。
しかしネット上では楽天モバイルでiPhone 13を購入したユーザーの怨嗟の声が続出しているという。なんでも、自宅に届けられた段階で本人確認にエラーが生じ、目の前までやってきた念願のiPhone 13が宅配業者に持ち帰られてしまうというのだ
この早い段階でiPhoneが届けられているユーザーは、予約開始と同時に申し込みを済ませてiPhoneの到着を心待ちにしていた熱心なファンが多いことだろう。このショックの大きさたるや、想像を絶するものがあるかもしれない。
この本人確認のエラー、直接被害にあったユーザーがネット上で伝えているところによれば「生年月日の不一致によるエラー」だといい、楽天モバイルと宅配業者のシステムの連携がうまくいっていなかったことが原因とみられている。ネット上では受け取れなかったユーザーが自身で解決策を確立し、「#楽天モバイル」「#楽天モバイル被害者の会」といったハッシュタグでつながった同じ被害を受けている“仲間”同士でノウハウを共有する、といった一幕も見られた。
しかし楽天モバイル側はこのトラブルを公表しておらず、2021年10月1日14時現在、公式サイトのお知らせで告知されていない。この不誠実とも思える対応について被害ユーザーたちからは「こんだけ被害者がいるのにアナウンスひとつしないのはキャリアとしてどうなの?」「マジで何もなかったかのように火消しようとしてるのはどうかと思うよ…。信用無くす事案じゃないかな…」などの批判が続出。「影響力の無い1個人が騒いでも、痛くも痒くも無いんでしょうな…」と、なかば諦めにも近い嘆きも聞こえてきている。
正式な発表は無いためどれほどの規模で被害が広がっているのかは定かではないが、被害ユーザーが9月27日に立ち上げた「楽天モバイルでiPhone13を予約申込をしてまだ受け取れない方、どのくらいいらっしゃいますか?」という自主アンケートには251票の回答が集まり、そのうち31.5%が「エラーがあり受け取れなかった」と答えている。
また一度は受け取りできなかったものの、楽天モバイルから電話があり再発送の手配をしてもらったことで9月30日になってようやく受け取れたユーザーも見られた。今回の被害者全員が一日でも早く待望のiPhone 13を手にすることができるよう願ってやまない。楽天モバイルには、早急な対応を期待したい。
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