iPhoneの動作が急に遅くなった(あるいは重くなった)、もしくはずっと遅くて使い方に不便を感じている人もいるでしょう。日常生活のなかで、欠かせない存在のiPhoneが使い勝手悪いというのは、解決したい課題ですよね。
この記事では、そんな悩みを抱える人に向けてiPhoneの動作が遅い時にできる対処法やそもそも動作が遅くなる原因について解説していきます。
iPhoneが重くなる原因とは?
iPhoneが、遅くなる原因にはさまざまなものがあります。しかし、もっとも代表的な原因は「ストレージ不足」「端末への過剰なデータ蓄積」に大別されます。たとえば、ストレージ不足のケースでは写真や動画、音楽などをダウンロードし続けているうちにストレージ不足になり処理が遅くなってしまいます。
過剰なデータ蓄積のケースでは、アプリを数多くダウンロードするなかでデータが増えていき、結果としてiPhoneの動作が遅くなる。また、これらに該当しないのに動作が遅いという場合は、iPhone自体に劣化が起きている可能性が高いです。このようなことが、iPhoneの動作を遅くする原因です。
iPhoneの動作が重い時に考えられる対処法
iPhoneの動作が重くなる原因は、前述したとおり以下の3つです。
●ストレージ不足
●過剰なデータ蓄積
●iPhone本体の劣化
この3つの原因に対する対処法について、それぞれ詳しく解説していきます。
ストレージ不足でiPhoneが重い時の対処法
ストレージの容量を増やすためには以下の対処法が効果的です。
●使わないアプリの削除
●アプリのキャッシュを定期的に削除する
●Safariをクリーンにする
●写真や動画を定期的に削除する
●お掃除アプリを利用する
それぞれ解説していきます。
使わないアプリの削除
ソーシャルゲームなど、定期的に新しいゲームがリリースされるジャンルのアプリを複数インストールしている人におすすめの方法です。
アプリは、たとえ使っていなくてもインストールしているだけで、ストレージを圧迫します。アプリが1つや2つなら問題ありませんが、積み重なるとiPhoneが遅くなる原因となるので使わないアプリは削除するようにしましょう。
アプリはアイコンを長押ししていると、削除するかどうかを確認するメッセージが出ます。「削除」を選択すれば、簡単に完了させることが可能です
アプリのキャッシュを定期的に削除する
キャッシュとは、使用や閲覧の履歴のことです。キャッシュは、使用履歴から速度が上がる可能性もあるのですが、過剰になるとストレージを圧迫する原因となることがあります。
定期的にキャッシュを削除する習慣をつけておけば、こういった原因によってiPhoneが遅くなることを避けられます。
アプリのキャッシュ削除の方法は、「設定」→「一般」→「ストレージ管理」と画面を遷移させることで可能です。画面には各アプリのキャッシュ使用量が表示されているので、削除するアプリを選択して削除すれば完了します。
Safariをクリーンにする
Safariで、ネット閲覧をしているといつの間にかタブが増えていってしまうことがあります。タブが増えることも、ストレージを圧迫する原因になることがあり、数が多いなと感じたらタブを閉じていくようにするのがおすすめの対処法です。
Safariは、画面右下からタブ画面に遷移できます。そこから不要なタブを削除することができますので試してみてください。
また、Safariではサイトの閲覧履歴やキャッシュを削除することでさらにストレージを空けることができます。
写真や動画を定期的に削除する
写真や動画は、たまっていくとストレージを圧迫します。ただし、写真や動画のなかには家族や友人との思い出は大切に保存しておきたいものもあるでしょう。このような場合は無理に削除する必要はありません。あくまで不要なもののみで大丈夫です。また、容量を確保したい場合はバックアップデータをとっておいてiPhoneからは削除するという方法もおすすめです。
写真や動画を、削除する場合に気をつけなければならないのが「完全に削除」するということです。一度削除しただけでは、iPhone内部にデータが残った状態になっています。完全に、削除するには写真アプリ下部の「最近削除した項目」から写真や動画をもう一度削除するようにしましょう。
お掃除アプリを利用する
お掃除アプリを使えば、簡単にキャッシュの整理をすることができ、ストレージを確保できます。現在では、無料で使える高クオリティのアプリがあるので、いつでも気軽にストレージ確保ができるようになっています。
iPhoneで使えるお掃除アプリには、
●全能ツールボックス
●Nox Cieaner
●アバストクリーンアップ
などといった種類があります。無料で利用できるアプリも多いので自分に合ったものを選んで使ってみましょう。
過剰なデータ蓄積によってiPhoneが重い時の対処法
過剰なデータ蓄積によって、iPhoneの動作が遅い時は以下の対処法がおすすめです。
●アプリを完全に終了させる
●アプリのバックグラウンド更新をオフにする
●iPhoneを再起動してみる
それぞれ詳しく解説していきます。
アプリを完全に終了させる
アプリは起動させていないつもりでも、バックグラウンドで起動しているだけでデータを圧迫します。バックグラウンドで起動しているアプリは、マルチタスク画面から確認することが可能です。必要性のないアプリは完全に終了させるようにしましょう。
アプリのバックグラウンド更新をオフにする
バックグラウンドのアプリは、自動で更新される設定がされています。この更新によってiPhoneのデータ容量を圧迫してしまい、動作が遅くなる可能性があります。
iPhoneでは、「設定」からアプリのバックグラウンドでの自動更新をオフにすることが可能です。データ容量確保のためにも設定しておくようにしましょう。
iPhoneを再起動してみる
iPhoneの不調を感じているときに、再起動してみると問題が解決するというのは意外によくあることです。確実に不調が改善するとは限りませんが、すぐに終わらせることができるので一度試してみるとよいでしょう。
再起動しても改善がみられない場合、あえてしばらくの時間使用を控えるというのも選択肢のひとつです。また初期化して復元しても同様の効果が期待できるでしょうただし、こういった方法は必ず不調が改善するわけではないので注意してください。
iPhone本体の劣化で重い時の対処法
ここまで、iPhoneの動作が遅い時の対処法について解説してきました。これらの方法は効果的ではありますが、絶対によくなるとは限りません。iPhone本体が劣化してしまうことによって動作が遅くなる問題までは解決できないからです。
動作が遅いiPhoneの使用を続けていると、日々の生活は不便なものになってしまいます。そうしたときには、無理に使用を継続したりせず機種変更するのをおすすめします。
また、インターネット利用中に動作が遅くなった場合、速度制限がかかってしまっている可能性があります。使用量とデータ容量が合わないと感じたらプランの見直しをするのも選択肢のひとつです。
本体を買ってからまだ間もないのに、動作が遅いと感じた時はサポートに連絡して点検や修理をお願いするのがおすすめです。
まとめ
iPhoneが遅くなったときには、ストレージの容量不足やデータ蓄積による圧迫が考えられます。キャッシュの削除、アプリの活用、バックグラウンドでしようしているアプリの停止などをすることで、これらの要素は改善できる可能性があります。
とくに、ゲームアプリのような容量を圧迫するアプリはiPhoneの動作が遅くなる原因になることが多いです。圧迫されたストレージなどを開放するには、自動アップデートをしないことやバックグラウンドでの起動停止、使わない場合はアプリの完全削除を行うようにしましょう。
もし、お使いのiPhoneの動作が遅くなったと感じた時には、ここで紹介した方法を試してみると解決することがありますので、ぜひ試してみてください。
※サムネイル画像(Image:slyellow / Shutterstock.com)