総務省からの要請を受けて、2020年12月にドコモ「ahamo」、ソフトバンク「LINEMO」(当時は仮称の「SoftBank on LINE」)、2021年1月にKDDI「povo」(現在は「povo2.0」)という新料金プランを発表した大手三社。3月から各プランがスタートし、半年以上経った今、プランを変更した人も多いのではないか。そのなかで、どのプランの人気が高いのだろう。
今回は、正モバイル株式会社が20代~60代の男女を対象に調査した、大手携帯電話会社の新プランの人気比較について紹介しよう。
3位はLINEのサービスに特化したLINEMO、2位は自由にカスタマイズできるpovo2.0
「一番良いと思う大手携帯会社の新ブランド」第3位は、ソフトバンクの「LINEMO」123人。LINEMOといえば、LINEの通話やトークに関するデータ通信量がフリーなことが他プランとの大きな違いだろう。また、通常プランのデータ通信量が20GBだが、3GBという格安のミニプランがあることも特徴的だ。回答者からは、「LINEをよく利用するから、LINEのデータ通信がかからないのはうれしい」、「ミニプランのおかげで子どもの使い過ぎが防げる」といった声が寄せられている。データ通信量の部分で、お得に思っている人が多いらしい。
第2位は、auの「povo2.0」157人。povo2.0は基本料金の設定がないため、自分の好きなようにオプションを組み合わせられるのが特徴だろう。1GBから150GBまで、豊富なラインナップからデータ通信量が選べるほか、オンラインで簡単にオプション変更もできる。回答者からは「90日間や180日間のプランを選択すれば月のコストも安くなる」「自分にあったライフスタイルで通信費が選べる」などの声が上がった。自分の都合の良いようにカスタマイズできることにメリットを感じている人が多いようだ。
第1位は、ドコモの「ahamo」217人。他ブランドとの料金の差はそれほど変わらないが、「ドコモという安心感と信頼」が人気の理由のようだ。回答者のなかには「山登りの際、ドコモの電波がつよい」「通信障害がほとんどない」などの声が多かったとのこと。また、「基地数などインフラ面で信用できる」「昔から使っているドコモがいい」といった声も。安心と信頼のドコモに軍配が上がったようだ。
また、正モバイルはアンケートの回答から「取り扱う端末が豊富」「料金体系の分かりやすさと、コスパの良さ」もドコモが選ばれている理由であると分析。「安心感」「豊富な端末」「わかりやすさ」をポイントとして挙げたのだった。
3プランともにシンプルでわかりやすく、インターネット利用が中心の人にはおすすめなのは分かった。一方で、ネットでは「若者向きのプラン」と、オンラインでの登録が苦手な人から不満の声も上がっている。また、キャリアメールが使えないというデメリットもあり、今後の登録者が伸び悩むという予測も少なくない。
ソフトバンクユーザーの筆者は、11月が更新のタイミングのため、LINEMOに切り替えようと思っているが、LINEをそれほど利用しない(する相手がいない)ため、ahamoに乗り換えようか検討中だ。読者のみなさんも、じっくりと考えて自分の利用スタイルに合ったプランを選んでいただきたい。
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