国内外の様々なメーカーがしのぎを削るスマートフォン市場。各社とも他社に後れを取らないよう、日々開発を重ね最新鋭のモデルで勝負を続けている。しかしそんな“新機種偏重”のメーカーの思惑とは裏腹に、近年のスマホ市場では中古スマホも人気を獲得してきているというのだ。
今回は、新品と比べても見劣りしない中古スマホの魅力についてお伝えしていきたい。
中古スマホ市場の活性化が報じられる
中古スマホの特集を組んだフジテレビの「FNNプライムオンライン」ではMM総研のデータを引用し、「2020年の中古スマホ市場は185万台。2025年には268万台になる見通しである」と紹介している。いったいなぜ、これほど中古スマホが人気なのだろうか…。
中古スマホの魅力といえば、やはり「価格」が第一に挙がるのではないだろうか。新品でも型落ちのモデルは最新モデルと比べて数段値下がりすることは広く知られており、つい先日には日本国内で断トツの人気を誇るスマホブランド・iPhoneでも、「iPhone 13」シリーズの登場に合わせて「iPhone 12」シリーズの値下げが行われたことは記憶に新しい。
加えて中古スマホは「使用済み」であることも価格に大きく影響している。とくにスマホのボディに傷が入っているものなどはグレードが下げられ、そのぶん安価で手に入れることができる。ユーザー一人ひとりが「価格」と「状態」を天秤にかけて、どちらを優先するかを選択できるのも大きいだろう。
番組中には「『iPhone 8(64GB)』が中古市場で約2万円に対して、最新のiPhone 13(128GB)の購入価格(新品)は9万8,800円。5分の1程度の値段で購入可能」と紹介している。
また、進化し続ける機能面もユーザーの反応が分かれる部分だと番組では伝えている。「最新モデルの高機能を使いこなせない」と思っているユーザーは、「使わない機能で高価になっている最新モデルよりも、必要十分な機能を備えた過去モデルを選ぶ」という。
また、“最新モデルにない機能”も逆に過去モデルの需要を高める要因になっているようだ。近年のiPhoneでは生体認証機能として顔認証の「Face ID」が採用されているが、これがマスク生活との相性最悪であることはたびたび話題となっている。そのため「指紋認証である『Touch ID』を搭載したiPhone 8などが中古スマホ市場で人気になっている」と、中古スマートフォンのECサイト「にこスマ」の販売データを紹介しながら伝えたのだった。
番組後半には、前述のにこスマのオンライン販売では「バッテリー容量80%以上の製品のみを販売していること」や、「買い取ったスマホのデータは完全消去するため、盗聴器のような悪意あるアプリが入っている心配もないこと」などを紹介。中古スマホに持たれがちな懸念点への対策も施されているとした。
高価格がネックになって「元を取るために長く使わなきゃ」と思いがちだったスマホだが、中古であれば比較的カジュアルに機種変も行うことができるのではないだろうか。読者のみなさんも、次のスマホは中古も視野に入れて検討してみていただきたい。
参照元:新品より中古?高まり続ける中古スマホ人気…なぜ今iPhone8が売れるのか?【FNNプライムオンライン】
出典元:2020年度の中古スマホ販売台数は過去最高の185万台【MM総研】
出典元:にこスマは→こちら
※サムネイル画像(Image:Christian Bertrand / Shutterstock.com)