iPhoneの初期世代が発売されて、これまでモデルチェンジを行い、多くの端末が開発されました。そこで、本体そのものの機能だけでなく、購入方法も自由になってきています。毎月の通信費を抑えるために、格安SIMで契約する方も増えていますし、2台持ちで料金を抑える方もいます。
今回、この記事では、iPhoneは本体だけの購入は可能なのか、本体だけの購入においてのメリット・デメリットはどんなことか解説します。
iPhoneは本体だけの購入が可能
まず、初めに結論を述べると、以前とは異なりiPhoneは本体だけの購入が可能です。以前は、iPhoneを入荷したキャリアに本体代金と通信費を払っていました。これは、一体型プランというのですが、現在iPhone本体だけの購入が可能になり、もし通信が必要であれば、iPhone本体の購入元以外でも通信量の契約は可能になりました。
通信料金の支払い先と、iPhone本体代金の支払い先が異なる契約を完全分離プランといい、2019年には完全分離プランの提供が義務付けられました。以前とは異なり、キャリアだけでなく家電量販店やネットショップでもiPhone本体のみの販売を開始しています。
iPhoneを本体だけ購入する方法とそれぞれのメリット・デメリット
iPhoneを本体だけ購入する方法はさまざまです。
●携帯キャリア
●Apple Store
●家電量販店
●ネットショップ
●中古店
ここからは、それぞれでiPhoneを購入するメリット・デメリットについてみていきましょう。
携帯キャリア
大手3キャリア以外に、格安SIMを販売する通信会社での購入はメリットも多いのですが、注意も必要です。携帯キャリアでの購入ですので、知識豊富なスタッフが接客してくれます。親身に丁寧に考えてくれるスタッフなら、あなたの求めるニーズに合わせてiPhoneをお勧めしてくれるはずです。しかし、キャリアによってiPhoneの本体代金が異なることは考えておきましょう。
同じモデルでも、ドコモよりもauの方が安いことも珍しくありません。逆も同じです。また、今でも店舗によってはiPhoneのみの販売を拒否していることがあります。必ず購入できるわけではないというのも注意しておくべきポイントです。
Apple Store
Apple Storeは、Appleの直営店です。品揃えはもちろんApple製品のプロが揃っています。また、Apple Storeはキャリアと比較すると、iPhoneの本体代金が安いというメリットもあります。もともと本体だけの販売ですので、Apple Storeで購入することに特にデメリットはありませんが、ショップに比べると店舗数が少ないというのは少しネックになるかもしれません。
家電量販店
ショップは混雑していることも多く、飛び込みでは当日で受付ができないこともあります。そこで、お客さまが流れやすいのが家電量販店。大手のヨドバシカメラやビックカメラは、店舗内に携帯ショップコーナーを併設していることもありますが、本体のみを取り扱う店舗も増えています。この点に関しては、ショップスタッフの育成や、もともと可能な作業に制限があるからです。
そこで、本体だけを販売した方がトータルコストはいいという結論に至ります。量販店のポイントも貯めることができますし、さほど待ち時間も必要なく購入できることから利用者も増えています。
ネットショップ
普段よく利用するネットショップで、iPhoneが購入できたら、ポイントを利用して安く購入することもできますし、iPhoneを購入することでまたポイントが貯まります。iPhone本体だけが欲しくて、普段よく利用するネットショップで検索したことがあるという人も多いのではないでしょうか。
以前は取り扱いに制限もあり、iPhoneの販売にはなかなか高いハードルがありました。最近ではiPhoneユーザーのニーズも変わり、iPhone購入の自由化が拡がったことでAmazonや楽天市場での販売も開始されました。これまでのポイントを利用できたら、お安く購入できるメリットは大きいはずです。しかし、Appleが販売しているわけではなく、個人での販売になっていますので取引の中でのトラブルには注意が必要です。
中古店
リサイクルショップや中古ショップ、そしてメルカリなどフリマサイトでもiPhone本体だけの購入は可能です。一度利用したiPhoneの販売が主になるので、本体起動などの保証がないというデメリットは強いのですが、やはり安さ重視であれば魅力を感じるはずです。ただし、ここで必ず確認しておいて欲しいことがあります。それがiPhoneにロックがかかっていないかということです。iPhoneはシリアルナンバーで一つひとつ管理されています。
●盗品の疑いのあるiPhone
●分割残債のあるiPhone
●故障した後送り返すはずのiPhone
Appleがシリアルナンバーで管理しているiPhoneの中には、使用を遠隔で禁止されているiPhoneもあります。知らずに購入してしまい、SIMだけ契約しようと持ち込んだときに、シリアルナンバーを入力する画面で弾かれることも結構あります。使えないものを購入したという結果だけでなく、何かしらの疑いが一瞬だったとしてもかけられます。中古店での購入の際は、本体にロックがかかっていないかということは必ず確認しましょう。
iPhoneを本体だけ購入するときの注意点
iPhoneは本体だけの購入が可能ですので、通信会社との契約は不要で利用したいという場合も、本体と通信会社を切り離した契約、どちらも可能です。通信会社と契約しなければ、毎月の通信費は0円ですし、安くコストを抑えられる通信会社と契約すると節約もできます。使い方に合わせて、おすすめの契約方法を選ぶことが重要ですが、気をつけるべきポイントもありますので注意しておきましょう。
SIMロックの本体
本体だけを購入したあと、好きな通信会社で契約を考えているのであれば「SIMロック」について理解しておきましょう。SIMロックというのは、決められたキャリアでしか契約できないiPhoneを指します。ドコモで購入したのであれば、SIMロックのiPhoneはドコモでしか契約はできません。
反対の意味を持つiPhoneは、SIMフリーと言います。SIMフリーのiPhoneは、どこの通信会社でも契約は可能です。もし、本体購入元と通信料金契約の会社を分けるときには、SIMフリーの本体購入が絶対ですので、注意しておきましょう。
iPhone本体だけ購入は転売トラブルに気をつけて
iPhoneの購入方法は、自由に選べるようになっています。購入したキャリアでの契約が絶対だった頃に比べると、ニーズに合わせて求めやすくなっています。本体だけの購入が可能になったことで、転売などのトラブルも増えています。購入は、信頼できるお店で納得のいく金額でiPhone購入するようにしましょう。通信会社だけでなく、Apple Storeでの購入も可能で、家電量販店や手軽にネットショップで購入する方法もあります。
たくさんの選択肢があるからこそ、あなたに一番合った信用できる購入元でiPhoneを購入しましょう。
※サムネイル画像(Image:Yalcin Sonat / Shutterstock.com)