iPhoneには、前面上部、背面上部、底面のライトニングコネクタの両脇と3つのマイクが搭載されていることをご存じでしょうか。モデルによっては、マイクの位置は異なりますが、すべてのiPhoneに3つのマイクは搭載されています。なぜ、3つもマイクが必要なのかという疑問が出てきますが、ハイスペックといわれるiPhoneですので、それぞれのマイクに役割を持っています。
iPhone前面上部マイクの役割
前面上部にあるマイクは、通話中の不要な音を下げるノイズキャンセリングの役割を持ちます。騒音がひどい場所でも、ある程度快適に通話ができるのは、ノイズキャンセリングの役割を持つ前面上部のマイクのおかげです。
iPhone背面上部マイクの役割
背面上部にあるマイクは、前面上部のマイクの補助的な役割を持ちます。機能としては、ノイズキャンセリングを行ってくれるのですが、背面に位置するマイクはプラスしてビデオ撮影など雑音をふさぐ役割も持っています。
iPhone底面のライトニングコネクタ両脇マイクの役割
底面のライトニングコネクタの両脇にあるマイクは、メインマイクの役割を持ちます。マイクの位置からも分かりやすいのですが、通話中に口元の近くに位置しています。相手に送る音の調整や録音時、音声アシスタントでも騒音や雑音をふさぐ役割を持っています。ちなみに、メインマイクはiPhone 5やiPhone 6では1つでしたが、iPhone 6以降は2つのマイクが搭載されています。
iPhoneのマイクがどこにあるか分かるとマイクトラブルも対処できる
iPhoneを利用していて、時々このようなことを感じたことはありませんか?
●マイクの調子が悪い
●音が聞こえにくい
●保護フィルム貼った後から聞こえづらい
●アプリ使用時だけマイクがおかしい
●声が割れ、雑音がひどい
iPhoneのマイクはどこにあるのか確認できたら、このようなマイクの不具合も適切に対処できます。正しい対処法を知り、iPhoneのマイクを快適に利用しましょう。
マイクの調子が悪い
iPhoneのマイクの調子が悪いと感じたとき、意外と見落としがちですが、マイクジャックに埃や汚れが溜まっていることが原因のケースは多いです。iPhoneは、熱にも弱く、埃や汚れにも耐性はありません。
手っ取り早く取り入れられる方法ですので、マイクの調子が悪いと感じたら、一度マイクジャックを掃除してみてください。
音が聞こえにくい
自分は問題なく使っていても、通話先の相手から聞こえにくいと指摘されることがあります。ここでマイクの不具合を気にしますが、実はマイクをご自身でふさいでいる可能性が考えられます。
iPhoneの持ち方を変えるだけで、不自由なく音を拾ってくれて届けることができるようになるのも珍しくはありませんので、マイクの位置とiPhoneの持ち方を確認してみてください。
保護フィルム貼った後から聞こえづらい
iPhoneに限らず、スマートフォンを新たに買い替えるとき、保護フィルムとケースをセットで購入する人は多いでしょう。
ケースで全面を保護して、万が一のために液晶を保護フィルムでカバーします。
少々の衝撃で破損を防ぐためには、カバーもフィルムもぜひ取り付けていて欲しい防護アイテムではありますが、保護フィルムに関してはマイクをふさいでしまうネックがあることを理解しておいて欲しいです。
それぞれの端末に合わせて、保護フィルムも発売されていますが、貼り方や保護フィルムの選び間違いによってはマイクをふさいでしまうこともあります。
保護フィルムを貼った後から、マイクトラブルが気になり出したという方は、保護フィルムがマイクを覆っていないからチェックしてみてください。
アプリ使用時だけマイクがおかしい
特定のアプリ使用時だけ、マイクのトラブルを感じるのであれば、アプリそのものの不具合も考えられます。
そもそもそのアプリに、マイクの機能をオフにしていることもありますので、一度アプリの設定を以下の方法で確認してみてください。
1.「設定」を開く
2.「プライバシー」を選択する
3.「マイク」を選択する
マイクが無効の場合は、有効に変えるだけでマイクの使用は可能になります。
声が割れ、雑音がひどい
この場合、iPhoneのマイクそのものが故障していることもあります。
雑音を拾うことが多く、音が上手く伝わらないことが増えたときには、一度マイクの故障を疑いましょう。
マイクの故障か、どうかは素人でも確認できます。
確認する方法は、iPhoneの録音機能で音声を録音し、音が聞こえるかをチェックするだけです。
録音した声が、はっきりと聞こえるならiPhoneのマイクに不具合はありません。
しかし、もし録音した声が割れて、雑音がひどいなどの場合はiPhoneのマイクそのものの故障が考えられます。
このような場合は、iPhoneの修理や交換が必要になりますので、キャリアやApple Storeへの問い合わせが必要になってきます。
iPhoneのマイクはどこにあるのか理解できたらマイクトラブルは防止できる
iPhoneには3つもマイクが搭載されているので、知らず知らずのうちにマイクをふさいでしまうことはよくあります。マイクをふさがないように、お使いのiPhoneにあったケースやフィルムカバーを選び、通話の際は手でふさがないように注意しましょう。それでも、マイクが聞こえにくい場合は、一度マイクジャックを掃除して、録音機能で音声を録音し、クリアに音が聞こえるかをチェックしてみてください。
ここまで試しても、聞こえにくい場合などは、キャリアやApple Storeへ問い合わせて故障しているか確認してもらいましょう。
※サムネイル画像(Image:Hadrian / Shutterstock.com)