日本では他国に比べて圧倒的にユーザー数が多いといわれる、アップルのスマートフォン「iPhone」。プライベートでも仕事中でも肌身離さず持ち歩き、何かの拍子にうっかり落として画面を割ってしまった!という経験をした人も多いはず。そんな時、多くの人は自宅や職場近くのリペア業者に頼んで修理してもらうことだろう。ところが最新型のiPhoneである13モデルでは、その対応が難しくなるかもしれないという。
iPhone画面割れても「正規の修理は値段が高いから……」
読者のみなさんは、スマホの画面が割れてしまったときどのような対処をするだろうか。最も一般的なのは「修理業者に画面を修理してもらう」ことだろう。また、長年使っていたスマホであれば「いい機会だから…」と買い替えを検討するかもしれない。
一方で、割れを修理せず使い続ける人も少なくない。とくにiPhoneは画面が割れてもそのまま使用できるケースが多いため、あまり修理に持っていかないという人も多いかもしれない。
2021年9月には最新モデルのiPhone 13が発表、発売され話題になったが、このiPhone 13の画面修理に関してちょっと困ったニュースでも話題となってしまっているようだ。
ニュースサイト・iFixitが11月4日に報じたニュースによれば、iFixitはiPhone 13の内部に「各端末とディスプレイをペアリングするマイクロコントローラー」を発見したという。ディスプレイを交換した際には、マイクロコントローラーと新しいディスプレイとのペアリングを指示する必要があり、ペアリングが行われなかった場合はiPhone 13の顔認証機能「Face ID」が使用できなくなるなどの不都合が生じるという。
しかしペアリングの指示には「Apple Services Toolkit 2」(AST2)という高価なサービスが必要になるとされている。つまり街中のリペア業者が画面をきれいに修理しても、このペアリングを行うにはアップルストアや認可を受けた正規修理店へ修理を頼まなければならないということになる。延いてはアップルにお金を納めて認可された修理業者に頼まなければならない、ということになりそうだ。
これにはユーザーたちからも批判が殺到……。ネット上には「アップルの場合には明らかに意図してリペアを妨害しているのが他よりたちが悪い。そのくせ自社の修理対応が十分かといえば……ねぇ」「純正にしたいんだったらもっとサービスを良くしてほしいんだけどな」といった意見が多く見られた。これまでのアップルの修理対応に満足していない人が多いため、余計に反感を買っているようだ。
また、「たかが充電ケーブルでさえ純正品(認可品)しか認めないってメーカーだからね……」「アップルは高額な商品と、高額な修理代と高額な保険料で儲けているからね」といったアップルの“ワナ”といわれる対応を突く意見も見られた。
一方で「文句を言うならアップルを選ばなければいいだけのこと」とAndroidスマホへの選択肢を述べる人もいるが、日本ではシェア率の高さからもiPhoneに使い慣れている人も多いことだろう。アップルストアや認可を受けている正規修理店が近くにない人にとっては、今後ちょっと面倒なことになるかもしれない。
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参照元:アップルがiPhone 13の画面修理でリペア業者切り捨て、反発必至【Forbes JAPAN】