近年、世の中で利用が浸透してきている中古品を取引する「中古市場」。手軽に利用できる各種フリマアプリやオークションサイトなども、年々その存在感を増してきていることは多くの人が感じていることだろう。
そんなフリマアプリなどで盛んに取引されているもののひとつに「スマートフォン」がある。今回は、中古市場で人気のiPhoneのモデルなどについてお伝えしていきたい。
中古iPhoneの端末取引数ランキングが発表!
リユースビジネスを展開するベンチャー企業・マーケットエンタープライズは11月9日、自身が運営する運営するウェブメディア「iPhone 格安SIM 通信」上で「2021年7~9月中古スマホ取引数ランキング」を発表した。
調査によれば、調査期間中にフリマアプリやインターネットオークション等主要4市場で取引数の多かった端末は、Androidスマホ部門ではサムスンの「Galaxy A21」(64GB/ドコモ版)、iPad部門は「iPad Air 2」(16GB/au版)となったという。
そして人気のiPhone部門では、3位となったのは「iPhone 8」(64GB/ソフトバンク版)で、4月~6月の前回発表の2位から1ランクダウンとなった。平均価格や中央値では1,000円前後下がっており、9月に新たな「iPhone 13」シリーズが発表・発売されたことや、それを受けて既存モデルの新品の値段が下がったことなども影響しているかもしれない。続いて2位には、iPhone 8(64GB/au版)がランクイン。こちらは前回発表3位で、ソフトバンク版と入れ替わるかたちで2位を確保した。もしかすると、auを提供するKDDIが打ち出した「povo2.0」の人気による影響も少なからずあるのかもしれない。
そしてiPhone部門で1位となったのはiPhone 8(64GB/ドコモ版)。前回発表に続いての栄誉を勝ち取った。ドコモ版が1位となるあたり、スマホキャリア最大手のドコモは強かった、といったところか。
この結果から、トップ3はiPhone 8の64GBが独占したこととなり、中古市場でのiPhone 8の人気ぶりを改めて実感するランキングとなった。発表の中では「3四半期連続の上位3位独占となります」とも解説されており、近年続くスマホの大型化を求めないユーザーや、指紋認証機能「Touch ID」の需要は一定数存在している様子が伺えた。
また、今回の発表では4位と6位に「iPhone SE(第2世代)」が初登場でランクインしているのも目を引く。発表によれば「前回の調査(2021年4月〜6月)と比べると、3大キャリア全てのiPhone SE(第2世代)64GBは、ほとんどの容量で2倍近く取引数が増加しています」と伝えており、中古市場への流入が増加したことでランキングに顔を出すことができたようだ。現在はまだiPhone 8の独壇場だが、今後対抗馬としてさらに上の順位に食い込んでくることもあり得ない話ではないだろう。
また、トップ10のうち8機種のストレージ容量が100GBに満たない機種だったことも印象的だ。iPhone 13ではついに1TBが登場するなど年々大型化・大容量化の進むiPhoneだが、中古市場のニーズは逆をいっていることも面白い事実ではないだろうか。
出典元:2021年7~9月中古スマホ取引数ランキング【iPhone 格安SIM 通信】
※サムネイル画像(Image:「iPhone 格安SIM 通信」リリースより引用)