古いAndroidスマホを利用していると、Androidのバージョンアップの通知が届かなかったり、バージョンアップに失敗してしまうケースがあります。
実はAndroidのバージョンアップには「限界」があります。古い機種を使用していると、メーカー側が対応を打ち切ったり、最新のAndroid OSが求める容量に対してストレージが不足することがあるためです。今回は古いAndroidスマホがバージョンアップできない原因を一つひとつ解説します。
古いAndroidスマホのバージョンアップ手順
Androidスマホのバージョンアップは、基本的に以下の手順で行います。手元のスマホがバージョンアップに対応している場合は、最新のAndroid OSに更新可能。非対応の場合はアップデートの通知自体が届かなかったり、アップデートに失敗してしまいます。
【1】設定アプリを開きます
【2】「システム」→「システムアップデート」と進みます
【3】画面に「システムアップデートが利用可能」と表示されていたら、右下の「ダウンロードとインストール」をタップします
古いAndroidがバージョンアップできない原因は?
Androidスマホがバージョンアップできない場合、考えられる対処法などを以下の表にまとめました。
対処法 | 概要 | 備考 |
しばらく待つ | Androidのアップデートが発表されたばかりであり、メーカーが最新版のAndroid OSの提供開始時期を探っている状況 | – |
Androidを再起動する | メーカー側で最新OSの提供を開始しているが、スマホ本体の不具合でバージョンアップに失敗する | 再起動後もバージョンアップに失敗する場合は工場出荷状態にリセットするのも手 |
使用する回線を変更する | インターネット接続が不安定でバージョンアップに失敗する | モバイル回線ならばアップデートできる場合、自宅のWi-Fiに原因があります。ネットカフェなどに移動してアップデートするのも手です |
ストレージの空き容量を再確認 | スマホの空き容量が最新のAndroid OSに必要な空きを下回っている | 不要な写真、動画、アプリを全て削除しましょう。容量の空き状況は、端末の[設定]>[ストレージ]から確認 |
タイムゾーンを再確認 | 端末の日時と時刻が正しく設定されていない | 設定アプリ→「システム」→「日時と時刻」から、日時が正しいか確認可能 |
上の手順を全て試したものの、Android OSを更新できない場合、そもそも手元の端末が非常に古くバージョンアップに対応していない可能性があります。
Androidのバージョンアップに非対応のスマホもある
Android OSのバージョンアップに、そもそも対応していない機種もあります。たとえば2021年現在「Android 5.0にアップデートできないスマホ」は、メーカーやアプリのサポート打ち切りが続いており、今後のサポート再開や最新バージョンのOS提供なども望みづらい状況です。
Androidのバージョンアップに「限界」がある理由
古い機種は、アップデートに対してストレージの容量が足りなくなりやすいです。画像や動画を可能な限り削除して、空きを作っても最新のAndroid OSが求める容量に追いつかない場合はアップデートの「限界」となります。
またあまりに古い機種の場合は、メーカーがアップデートに対応しなくなることもあります。目安としては「Android 5.0にアップデートできない」機種です。
Android 5.0にアップデートできない機種は「限界」
(画像は「Xperia Z1公式サイト」より引用)
特に2021年現在、Android 5.0にアップデートできない機種はバージョンアップの「限界」を迎えており、メーカーやアプリのサポート打ち切りが続いています。
たとえばソフトバンクとワイモバイル、auは2021年6月にAndroid 5.0以上にアップデートできない機種について、LINEアプリサービス提供終了を発表。OSが更新出来ず、主要アプリのサポートも終了することから、Android 5.0にアップデートできない機種はスマホとして実用が難しい段階にあると言えるでしょう。
2021年6月時点でau、ソフトバンク、ワイモバイルでサポート終了している機種は以下です。
ソフトバンク
・シンプルスマホ2
・AQUOS Xx 304SH
・AQUOS CRYSTAL
・AQUOS CRYSTAL X
・Xperia Z3(Android 5.0にバージョンアップした場合はLINEアプリを利用できる)
・DIGNO U
・ARROWS M 305
・BLADE Q+
・Media Pad 10 Link+ 402HW
・GALAXY Tab4
ワイモバイル
・AQUOS CRYSTAL Y
・DIGNO C
・DIGNO T
・Spray
・Nexus 5(Android 5.0にバージョンアップした場合はLINEアプリを利用できる)
・MediaPad M1 8.0
au
・Xperia Z1 SOL23
・Xperia Z Ultra SOL24
・isai LGL22
・URBANO L03
・TORQUE G01
・URBANO V01
・AQUOS SERIE mini SHV31
・BASIO
・INFOBAR A03
・ASUS MeMO Pad 8
・miraie
なお2021年現在、Androidの最新バージョンはAndroid 12。Android 5.0は7年前の2014年にリリースされたものです。
メーカーの公式サイトも確認しよう
上記の一覧に自身のスマホの型番が含まれていないものの「新しいAndroidにバージョンアップできない」場合は、メーカーの公式サイトを確認してください。古いスマホかつメーカーの公式サイトにバージョンの情報が記載されていない場合、バージョンアップに対応していない可能性があります。
バージョンアップできない機種のAndroidを使用し続けても大丈夫?
バージョンアップは機能や操作性、品質の向上や、セキュリティ上の欠陥を修正する役割があります。バージョンアップできない機種を使い続けることによるデメリットは大きいため、できる限り早めの機種変更をおすすめします。
まとめ
バージョンアップできないときは、まずバージョンアップに対応している機種かどうか確かめることが重要です。そもそもアップデートできない機種という場合はスマホの買い替えを検討しましょう。
※サムネイル画像(Image:SHARKY PHOTOGRAPHY / Shutterstock.com)