Googleの最新鋭スマートフォン「Pixel 6」が、総務省から「技適不適合」の烙印を押されてしまったことが判明した。GoogleといえばGAFAの一角に名を連ねる世界的IT企業のひとつ。10月にリリースされたPixel 6も、そのカメラ性能や周辺機能のレベルの高さが話題となっていた。そんな最新鋭のスマホを開発するGoogleが、いったいどんな不適合を出してしまったのだろうか…?
Googleの最新鋭スマホ・Pixel 6に不具合が判明!
実は日本で発売されているスマホなどの無線通信を行うデバイスには、技術基準適合証明・技術基準適合認定の認証をクリアした証として「技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)」がつけられている。Pixel 6は今回、「一部のデータ通信専用SIMをデュアルSIM設定で使った場合に設定によって緊急通報ができなくなる」不具合の存在が判明し、技適不適合扱いとなってしまったのだ。
総務省はHP上で「技術基準への不適合等が確認された端末機器の一覧」にPixel 6(型番「GR1YH」)を掲載。注意喚起をしている。合わせてGoogleも11月19日にPixel Phone ヘルプにて「Google Pixel 6 / 6 Pro でデュアル SIM を利用する際の注意事項」と題して不具合を告知し、「今後のアップデートで修正を予定しております」と伝えている。
この技適不適合、10月には最新の「iPhone 13」をはじめ複数のiPhoneシリーズも掲載された。理由はPixel 6と同様に「緊急通報ができなくなる」不具合のようだ。iPhoneユーザー・Pixelユーザーともに該当する場合は対処法を事前に調べておいて損は無いだろう。
Pixel 6は、世界トップクラスのIT企業・Googleの最新鋭の機能を詰め込んだハイスペックなスマホだ。「Pixel 専用に開発された」というGoogle独自の「Google Tensor チップ」を搭載し高速で効率的な動作を実現しているという。
そのプロセッサの恩恵もあってか、カメラも高性能・高機能化を果たし、1タップで画像に映り込んだ対象を自然に消去してくれる「消しゴムマジック」も話題となっている。また実業家の堀江貴文氏も、自身のツイッターでPixel 6の「文字起こし機能」を紹介。「ほぼ95%以上の認識率ですね」とその精度を絶賛した。毎日のように最新のデジタル技術に触れているであろう堀江氏のお墨付きがついたとなれば、堀江氏のファンからも注目度が高まることは間違いないだろう。
iPhoneがそうだったように、今回の不適合の烙印がPixelブランドの価値を大きく下げる要因にはならないだろう。しかし「あっちのバグを直したら、今度はこっちにバグが生まれました」なんて事態になってしまうと、ファンも「え……大丈夫?」という思いを持ちかねない。Googleには、確実な不具合の修正が求められることになりそうだ。
参照元:総務省、グーグルのPixel 6を「技適不適合」へ 緊急通報で不具合【ITmedia ビジネスオンライン】
※サムネイル画像(Image:Jack Skeens / Shutterstock.com)