「Android 11」の対応機種と新機能、変更点などあわせて解説

Androidスマホに搭載された最新のOSバージョンは、Android 11である。そして、AndroidスマホのOSをAndroid 11にアップデートすると、新機能が追加されて更に便利になる。そこで今回は、Android 11の新機能や対応機種について解説していく。

「Android 11」の新機能と変更点【コミュニケーション】

(Image:DANIEL CONSTANTE / Shutterstock.com)

AndroidスマホのOSをAndroid 11にアップデートすると、新機能が追加される。そこで、Android 11にアップデートして追加される新機能と変更点について解説していく。まずここでは、コミュニケーション関連の新機能について紹介するので参考にしてほしい。

【新機能①】画面録画ができる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたコミュニケーション関連の新機能①は、画面録画ができることだ。これは、Androidスマホの画面で操作した様子をそのまま録画することができるものだ。Android 11の新機能である画面録画は、クイック設定パネルにある「スクリーンレコード」から録画できるようになっている。

また、Androidスマホの画面を録画する際は、「デバイスの音声」・「マイク」・「デバイスの音声とマイク」の3つの中から選択できる。よって、Androidスマホのゲーム音声だけ録音したい場合は、デバイスの音声を選択し、自分の声だけ録音したい場合は、マイクを選択する。そして、どちらも録音したい場合は、デバイスの音声とマイクを選択することで録音できるようになっている。

【新機能②】アプリの切り替えなしでメッセージ入力ができる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたコミュニケーション関連の新機能②は、アプリの切り替えなしでメッセージ入力ができることだ。デバイスでゲームなどのアプリを使っている時であっても、メッセージが入ってきた場合は、ポップアップで画面に表示される。

そして、そのまま画面に表示されたポップアップをタップするだけでメッセージの入力ができるのだ。よって、わざわざアプリを切り替えなくてもすぐに入力できる。

【新機能③】メッセージ通知に優先順位をつけられる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたコミュニケーション関連の新機能③は、メッセージ通知に優先順位をつけられることだ。Android 11以前でも、メッセージや電話などのお知らせ通知はあった。

しかし、Android 11でアップデートすることで、お知らせの優先順位をつけられるようになった。この新機能により、優先に設定したメッセージは、デバイスの画面上部に独立して表示される。よって、会社や家族など重要なメッセージを優先に設定しておくと、見逃すことも少なくなるだろう。

「Android 11」の新機能と変更点【デバイス/コントロール】

AndroidスマホのOSをAndroid 11にアップデートすると、新機能が追加される。そこで、Android 11にアップデートして追加される新機能と変更点について解説していく。ここでは、デバイス/コントロール関連の新機能について紹介するので参考にしてほしい。

【新機能①】スマートデバイスのコントロールがスムーズにできる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたデバイス/コントロール関連の新機能①は、スマートデバイスのコントロールがスムーズにできることだ。これは、電源ボタンを長押しすることで、スマートデバイスのコントロールができるものだ。

これまでは、電源ボタンの長押しでデバイスの再起動・電源OFFができていた。しかし、新機能によりGoogle Homeに追加しているデバイスへアクセスし、コントロールできるようになった。例えば、Google Homeに追加している家電のON・OFFやスマートロックの施錠・解錠をコントロールできるのだ。

【新機能②】Android Autoでワイヤレス接続ができる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたデバイス/コントロール関連の新機能②は、Android Autoでワイヤレス接続ができることだ。Android 11では、Android Autoアプリ対応の車とワイヤレス接続することで、カーナビを音声操作したり、Androidスマホのアプリをカーナビ画面から操作したりできるのだ。

よって、話しかけるだけで運転ルートを検索でき、Androidスマホの音楽アプリの再生・メッセージの送信ができるのだ。

【新機能③】メディアコントロールが素早く切り替えできる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたデバイス/コントロール関連の新機能③は、メディアコントロールが素早く切り替えできることだ。メディアコントロールとは、Androidスマホの音楽アプリを再生中に、スピーカーの切り替えがすぐにできるものだ。

音楽アプリで曲を再生している際、Androidスマホの画面上に再生ボタン・停止ボタンなどのコントロールが表示される。そして、コントロール画面には、再生ボタン・停止ボタンだけではなく、スピーカーボタンも表示されているため、外付けのスピーカーとAndroidスマホ本体のスピーカーの切り替えがすぐにできるようになっている。

【新機能④】ダークモードの時間指定ができる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたデバイス/コントロール関連の新機能④は、ダークモードの時間指定ができることだ。これまでのAndroidスマホでは、ダークモードのON・OFFのみ設定できていた。

しかし、Android 11の対応機種では、時間を指定して自動でON・OFFできるようになったのだ。よって、「日の入りから日の出までON」に設定したり、「自分の好きな時間」に設定したりできるので、設定した時間になれば自動でダークモードがONになるのだ。

「Android 11」の新機能と変更点【プライバシー】

AndroidスマホのOSをAndroid 11にアップデートすると、新機能が追加される。そこで、Android 11にアップデートして追加される新機能と変更点について解説していく。ここでは、プライバシー関連の新機能について紹介するので参考にしてほしい。

・【新機能①】アプリの権限付与時に「今回のみ」の権限が許可できる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたプライバシー関連の新機能①は、アプリの権限付与時に「今回のみ」の権限が許可できることだ。これまで、アプリのカメラや位置情報など重要な情報へアクセスできる権限は、「アプリ使用時のみ」・「常に許可」・「許可しない」の3つのみになっていた。

しかし、アップデートすることで新たに「今回のみ」が追加されたのだ。よって、アプリをダウンロードしてとりあえず使ってみたいという場合は、「今回のみ」に設定することで安全に利用できる。

【新機能②】しばらく使っていないアプリの管理が簡単にできる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたプライバシー関連の新機能②は、しばらく使っていないアプリの管理が簡単にできることだ。Android 11では、しばらく使っていないアプリの権限を自動的にリセットされるようになっている。そのため、利用していないアプリの権限が制限されるため、以前より安全性が高くなっているのだ。

【新機能③】ユーザーに合わせてアプリの提案をしてくれる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたプライバシー関連の新機能③は、ユーザーに合わせてアプリの提案をしてくれることだ。これは、「アプリの候補」機能をONに設定することで、Androidスマホのホーム画面上におすすめのアプリが表示されるものだ。

Androidスマホのホーム画面上に表示されるアプリは、「最近利用したアプリ」・「利用頻度の高いアプリ」などに基づいて提案されるようになっている。そして、このおすすめのアプリは、Androidスマホ画面の下部にある「ドック」に固定表示される。

【新機能④】OSの更新を待たずにセキュリティ・プライバシーの修正ができる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたプライバシー関連の新機能④は、OSの更新を待たずにセキュリティ・プライバシーの修正ができることだ。以前までは、OSの更新のときに、セキュリティ・プライバシーの修正が行われていた。

しかし、Android 11では、Google Playからセキュリティ・プライバシーの修正がAndroidスマホに送信されるようになっている。そのため、常にデバイスが最新の状態に保たれて安全に利用できるのだ。

【新機能⑤】会社所有の端末とのプライバシー保護連携がスムーズにできる

対応機種でAndroid 11にアップデートして追加されたプライバシー関連の新機能⑤は、会社所有の端末とのプライバシー保護連携がスムーズにできることだ。会社で所有しているAndroidスマホであれば、Android Enterpriseという法人向けの管理プログラムを利用していることが多い。

このAndroid Enterpriseとは、Googleが提供しているAndroidスマホを管理できるプログラムのことである。そして、このプログラムを活用することで、Androidスマホで提供元不明アプリのダウンロード制限や、スクショ撮影禁止などができる。また、遠隔操作でAndroidスマホをロックすることもできる。これは、もしもAndroidスマホを紛失したときにデバイスの情報を守るためのものだ。

このように、会社所有のデバイスは管理されている。これまではプライバシー保護の連携ができていなかったが、Android 11にアップデートすることで、個人が所有しているデバイスと同じようにプライバシーの保護が可能になった。これにより、個人のプロファイルやアクティビティを監視することなくデバイスの管理ができるようになったのだ。

「Android 11」の新機能の対応機種は?

ここまでは、Android 11の新機能について解説した。そしてここからは、新機能の対応機種について解説していく。まず、Google Pixelシリーズの対応機種は、以下の通りになっている。

Google Pixelシリーズの対応機種

また、Google Pixelシリーズ以外の対応機種は、以下の通りになっている。

AQUOSシリーズの対応機種

arrowsシリーズの対応機種

Galaxyシリーズの対応機種

LGシリーズの対応機種

Xperiaシリーズの対応機種

dtabシリーズの対応機種

このように、ほとんどの機種でAndroid 11にアップデートできるようになっている。紹介したように、最新のOSバージョンであるAndroid 11では、便利な新機能が追加されている。これを機に、是非バージョンアップして使いこなしてみよう。

※サムネイル画像(Image:DANIEL CONSTANTE / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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