「他キャリアに先駆けて、auの3G回線が2022年3月31日をもって終了する」という情報は、かねてからたびたび報じられてきている。これまでの報道の多くは「ガラケーが使えなくなる」という内容がメインとなっていたが、今回正式に発表された内容により「一部のiPhoneなども使えなくなる」ことが広く伝わりネット上をざわつかせている。iPhoneはガラケーでないはずなのに何故…?
今回は、使えなくなってしまうiPhoneのモデルやその理由についてお伝えしていきたい。
auの3G回線終了で、VoLTE非対応のスマホも使えなくなる!
auを運営するKDDIは11月29日、ニュースリリースを発表。その中で「KDDI、沖縄セルラーは2022年3月31日をもって、auの3G携帯電話向けサービス『CDMA 1X WIN』を終了します」として、以降はCDMA 1X WIN対応機種とauの高音質通話サービス「au VoLTE」に非対応の機種、UQモバイルの「VoLTE非対応SIMカード」サービスが利用できなくなると伝えている。
ここで重要となってくるのが、発表された対象機種がガラケーだけに留まらないことだ。CDMA 1X WINには多数のauスマートフォンや「iPhone 4s」が、VoLTE非対応機種にも「iPhone 5」「iPhone 5s」「iPhone 5c」などが含まれている。スマホといえば“ガラケーとは段違いの技術を結集したデバイス”というイメージもあり、「まさかガラケーと一緒に使えなくなってしまうとは…」という思いも小さくない。ご自分の利用しているスマホが対象となっているか心配な人は、ぜひともau公式ページで確認していただきたい。
iPhone 4sの発売は2011年、iPhone 5も2012年と、もはや10年モノ。メイン機種として利用している人はほとんどいないだろう。しかし2台持ちの2台目として活用している人がいる可能性は否定できないため、周囲で古いiPhoneを使用している知人がいる場合にも、注意喚起が必要かもしれない。
ネット上ではこのニュースを見たユーザーから「ガラケーだけ使えなくなるのかと思ってた」「大パニックが予想されますね」など、やはりiPhone 4sをはじめ一部のスマホが使えなくなることに驚く声も多く聞こえてきた。さらには「親戚がauのガラケー使っていたけど、もう機種変更したのかな?」「私のスマホは4Gですが、au VoLTEではないので機種変更が必要らしくがっかりしてます」といった、周囲や自分自身が対象モデルを所持している人も現れた。
ネットユーザーから「懐かしい。平成が終わる」という発言があったように、30代・40代にとってガラケーは平成・青春時代を象徴するアイテムだという人も少なくないだろう。筆者も、実家の机の上にあるかつて使っていたJ-PHONEやVodafoneのガラケーが今後完全に使用不能になるという事実に少しセンチメンタルな気分になってしまう。
今回の終了に無関係な人は懐かしんで、実害が発生しかねない人は早急に機種変更などの手続きを始めていただきたい。
参照元:3G携帯電話向けサービス「CDMA 1X WIN」を22年3月31日に終了【KDDI株式会社】
※サムネイル画像は(「写真AC」より引用)