格安SIMとは異なり、大手キャリアが直接提供している格安料金プラン。2021年は一度に各社から発表・販売がなされ、まさに“格安料金プラン元年”となった。そんな格安料金プランだが、それぞれの魅力があるが、どのキャリアの満足度が高いのか。「気にはなっているけどまだ手を出せていない」「どこがいいか迷っている」という読者の方は、ぜひ参考にチェックしてみてほしい。
3社格安プランの満足度を8項目で総合評価
大手キャリア各社が提供している格安料金プラン。ドコモは「ahamo」、auは「povo」、そしてソフトバンクは「LINEMO」となっており、どのプラン名もテレビCMなどで大々的にPRされたこともあって、世間には浸透しつつある。
今回、株式会社oricon MEは、ドコモ、au、ソフトバンクの3社の利用者2,122人を対象に「携帯キャリア」「キャリア格安ブランド(以下、格安料金プランと同意義で使用)」についての満足度調査を実施。「オリコン顧客満足度®」公式サイト内で発表した。今回はその中から「キャリア格安ブランド」の結果をもとに見ていこう。
満足度調査では、「加入手続き」「初期設定のしやすさ」「繋がりやすさ」「料金プラン」「コストパフォーマンス」「サポートサービス」「付帯サービス」「保証サービス」の8項目で総合評価している。
3位は総合点70.0点で「povo(調査時は「povo1.0」プランのみ聴取)」。auが展開する格安ブランドだ。povo1.0は音声通話+データ通信20GBで月額2,728円。加入手続きや初期設定のしやすさでは1位を獲得しており、ユーザーからも「手続きが簡単だった」との声が多数寄せられているようだ。現在povoは2.0に進化。基本料金0円スタートで、自分に合った通信量や通話料のトッピングによって課金可能というなんとも斬新なプランだ。新規契約で1.0は不可となっている。
では、LIMEMOとahamo、どちらが1位になったのだろうか?
No.1になったのは?そして各ブランドのメリットを再チェック!
2位となったのは、総合点70.4点で「LINEMO(調査時はスマホプランのみ聴取)」。スマホプランは音声通話+データ通信20GBで月額2,728円と、povo1.0と料金設定は同じであるが、LINEとの親和性が高いため、LINE通話をしてもデータ容量が消費されないのが特徴。今や国民的コミュニケーションツールの代表となったLINE。「通話もLINEしか使わない」という人にはもってこいのプランだ。ちなみにLINEMOのミニプランは音声通話+データ通信3GBとギガ数は劣るものの、月額990円とさらに格安となっている。
そして1位はドコモが提供する「ahamo」。総合点は72.1点で、加入手続きと初期設定のしやすさ以外の項目で1位に。音声通話+データ通信20GBで月額2,970円と、povo、LINEMOに比べて200円ほど高い設定だが、他2社に先駆けて発表されたことも影響しているのか、契約ユーザー数は200万件を超えるほどの人気を集めている(NTTドコモ第2四半期決算より/2021年11月)。5分以内の国内無料通話が付いているのは、ビジネスで使用するサラリーマンたちにもメリットが大きいかもしれない。
3社とも、格段に月額料金が安くなったという声が圧倒的。さらには格安SIMと違って、キャリアと比べてもデータ通信速度が劣らないのも魅力のようだ。
メリット尽くしの一方、やはり3社とも「キャリアメールが使えなくなったのが痛手」との声も多い。メリット、デメリットを踏まえた上で各社見比べて、自分に合ったプランを探してみてはどうだろうか。
出典元:おすすめのキャリア格安ブランドランキング・比較【オリコン顧客満足度調査】
※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)