今ではほとんどのユーザーがスマホを所持し、街中から姿を消しつつあるガラケー。社用携帯などではまだ利用されているものの、今の若い世代によっては“触ったこともない機械”となっているかもしれない。そんな中でも最新モデルのガラケーというのはまだまだ登場している。前モデルも人気だったカシオの「G’zOne」シリーズから、男心をくすぐるデザインが特徴的な新モデルが発売となる。
この時代、ガラケーの需要があるのか?と思いきや多くの期待が寄せられているようだ。
20周年を記念したG’zOne新モデル発表!
KDDIは、カシオの歴代「G’zOne」チームが商品デザインを行った4G LTEケータイ「G’zOne TYPE-XX (ダブルエックス)」を12月10日から発売すると発表した。これはG’zOneの20周年記念モデルとなる。
「G’zOne TYPE-XX」は、パッと見てカシオの代名詞ともいえる腕時計「G-SHOCK」を彷彿とさせる凹凸のあるゴツイ見た目。2000年の発売した初号機「G’zOne C303CA」からの特徴である、丸形サブディスプレイを折りたたんだ表側に搭載。G’zOneらしさ全開といったところだろうか。カラーリングもライムグリーンのような色合いとブラックの2種。2WAYストラップ&マルチケース、画面保護フィルムなどの公式のアクセサリーも発売されるそう。
機能性ももちろん充実。防水・防塵など高い耐久性能はもちろんのこと、天気や気圧、温度を確認できるセンサーや簡易ライト、ホイッスル音、FMラジオなど、クライマーやライダー、野外での業務を行う職種の人々にはもってこいのサポート機能が備わっているという。
とはいってもいわゆるガラケー。この時代になぜ復活を遂げたのだろうか……?
G’zOneシリーズといえば、先述の通り2000年の初号機から耐水性能と耐衝撃性能を謳っており、発売となるG’zOne TYPE-XXの原型ともいえる「G’zOne TYPE-R」や「G’zOne TYPE-X」もアウトドア層からかなりの人気があった。今でもクライマーやライダーといった趣味を持つ人や、農業などの職業に就く人にはニーズが高いという。
ネットに寄せられた声のなかにも、「釣りで土砂降りの雨でもボートデッキに置いても問題ない。スキーでも活躍してくれるし、落としても平気なので、もうタフネス携帯一択ですね」といった意見や「バイク乗りとしては突然の雨が厄介。その点、G’zOneは全く濡れる事を気にしなくていいのがありがたかったです」など、他にも漁業や現場系で働く人には需要が高いなど、これまでのシリーズを称賛する声が多数寄せられている。ファンが多いことから新モデルも期待が高まっているようだ。
また「コンセプトがハッキリしてるから一定数の売り上げの見込みが確実にある」と見るユーザーもいるほか、「変に中途半端な尖りで売り出そうとしているバルミューダよりずっと狙いやコンセプトが分かりやすくて、選択肢としては歓迎されそう」「無駄に価格が高いバルミューダフォンよりは売れるのではないかと思う」など、なぜか11月に発表された「BALMUDA Phone」と比較しての評価もチラホラ。BALMUDA Phoneは発売直後から「スペックのわりに値段が高い」との声が殺到しているのだが、それにしてもここでまでディスられるとはBALMUDA Phoneにとってはとんだとばっちりだ。
どちらにせよ、想定ターゲットを狭め価格や機能性を尖らせたほうが評価にはつながるようだ。ファン待望のG’zOne新モデル。その売れ行きにも注視していきたい。
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※サムネイル画像(Image:news.kddi.com)