スマホ業界で高い顧客満足度評価を得ている楽天モバイル。しかし最近では、通信が不安定だったり、自社回線エリアの人口カバー率が伸び悩んでいたりと、ユーザーからの不満が増しているという。加えて新たに、キャリアメールアドレスの提供を再延期したことが分かった。
今回は、楽天モバイルのキャリアメールアドレス提供延期の詳細とともに、世間からのリアルな評価を見ていこう。
楽天モバイル、キャリアメールアドレス提供再延期のワケ
12月10日、楽天モバイルは公式ホームページを更新。ドコモの「ahamo」、auの「povo2.0」、ソフトバンクの「LINEMO」のデータ利用量や通話料金を比較した「他社プランの比較表」で、「メールアドレス提供」の項目が「提供に向けて準備中」に変更されていることが分かった。2021年1月に新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表した際、同項目は「2021年夏頃」となっていたが、「2021年内に提供予定」、さらに「提供に向けて準備中」へと更新されていたといい、今回さらなる後ろ倒しが決まったようだ。
ガジェット系メディア「ケータイWatch」が12月13日に更新した記事では、楽天モバイルのキャリアメールアドレス提供延期について「引き続きユーザーへのサービス提供に万全を期すため、もうしばらく社内でのテスト運用フェーズを継続する」と綴られている。1度目の延期では2021年中の提供を目指していたが、再延期の文言からは提供のメドは立っていないことが伺える。
ネットではこのニュースについてさまざまな意見が寄せられている。スマートフォンに詳しいガジェット系ライターの島徹氏はニュースに対するコメントで、「楽天モバイルにとって、このキャリアメール持ち運び制度は他社からの乗り換え契約獲得の大きな材料となるだけに、印象の面でキャリアメールの不評は避けたいところ」と楽天モバイルが慎重になっていると見解を示している。
他のユーザーからは「キャリアメールよりもコールセンターに電話がつながるようにしてほしい」「楽天は色々な面でボロボロに見える。これにめげない頑張りには脱帽だが」「まずは通信品質向上を優先してもらいたい。安いのはいいけど通信は弱いので使いづらい」といったサービス品質に関する不満の声が続出している。
中でも多く寄せられていたのが、電話に関するコメント。「それ以前にiPhoneが着信しない場合があることを改善した方がいいのでは?」「iPhone で電話が着信できないことについて、楽天は不具合を把握しているにも関わらず改善しようとしないので信頼を失う一方」と、ユーザーは怒り心頭のようだ。
月々の料金プラン値下げに一石を投じた楽天モバイルの功績は大きいが、過去の成果だけでは評価されなくなってしまうのは世の常だ。キャリアメール提供延期が業績にどんな影響を与えるか、楽天モバイルの動向に注目が集まる。
参照元:楽天モバイルがメールアドレスの提供を延期、時期は未定【ケータイ Watch】
●楽天モバイル「4キャリアの新料金プラン」(公式)は→こちら