ドコモの動きがユーザーの間で物議をかもしている。ドコモの「エコノミーMVNO」にフリービットグループのトーンモバイルが加わることが発表されたのだが、そのプラン内容のわかりにくさやユーザーの求めていたサービスと乖離した“コレジャナイ感”にユーザーの不満が爆発。ネット上で大きな話題となっているのだ。
今回は、新たなトーンモバイルのプランについてや、ドコモユーザーが本当に求めているものについて考えていきたい。
ドコモ、エコノミーMVNOの第2弾・トーンモバイル for docomoを発表
ドコモは12月15日、ホームページ上に「ドコモのエコノミーMVNOに新たな料金サービスを追加」と題した報道発表資料を掲載。トーンライフスタイルの新サービス「トーンモバイル for docomo」の取扱いを開始することを告知した。エコノミーMVNOで扱われるものとしては10月のOCN モバイル ONEに続き2社目となる。
トーンモバイル for docomoのサービス第1弾として、iPhone用の「TONE for iPhone」の提供を12月22日から全国のドコモショップなどでスタートさせる。このTONE for iPhoneは子どもを持つ親をターゲットとしたプラン内容。見守り機能「TONEファミリー」によって、「アプリ制限機能」や「GPS見守り機能」、TONE AI搭載のTONEカメラによる「自画撮り被害防止」といった子どもの見守りが可能になるという。
しかしこのTONEファミリー、実はオプションプラン。動画以外のインターネット使い放題の月額1,100円(税込、以下同)のプランに加えて、月額308円の有料オプションとしてTONEファミリーを契約する必要があるのだ(最大6ヶ月間無料にはなるが)。また、動画の視聴にはWi-Fi接続、もしくは「動画チケット」を別途購入する必要があるといい、同社の発表では「従来のプランと比べて約50%のプライスダウン」になっていると伝えられているものの、ユーザー側から見ると「使い方によってはオプション料金が積み重なって高くなるのでは…?」と警戒せずにはいられない。
トーンモバイル for docomoに対しネット上からは「仕組みがよくわからない」「このプラン、ホームページ見ても全く理解できないと思う」「仕組みが分かりにくいのでこれまでと同じように使うと結局あまり値段下がらないことになるはず」「自分のように『何か安くなるらしいし、数年ぶりに見直すか』って人間にはナニコレ?状態」など、プランをシンプルにしてほしいという声が殺到している。また、「『高い=回線安定&サポート充実』『安い=回線不安定&全部自分でやってください』だと思いましょう」と、サポートの充実度などは料金に比例するという意見も見られた。
中には、プランを飛び越えてドコモに対する厳しい指摘も。「長期ユーザーへの配慮は?」「新しい仕組みを作るよりも、冷遇している長期契約者への対応を改善してほしい」「元々言われていた『既存プランの値下げ』をやらず、他のプランを新設して誤魔化している」といった声も多く聞こえてきており、ドコモが真のユーザーニーズに応えられていない現状が浮き彫りとなった。
ドコモのエコノミーMVNOは今後、業界の中でどのようなポジションに収まることになるのだろうか。今後もエコノミーMVNOが送り出すプランに要注目だ。
●「TONE for docomo」(公式)は→こちら
参照元:ドコモが扱う「TONE for iPhone」の狙い 料金は約50%値下げ、課題はAndroid端末【ITmedia Mobile】
※サムネイル画像(Image:tone.ne.jp)