12月18日、総務省が令和3年度第2四半期(2021年9月末)の電気通信サービスの契約数及びシェアについて調査結果を発表。5Gの契約数が初めて3Gの契約数を上回ったことが分かり「3Gを使っている人ってそんなにいるの!?」と驚きの声が上がっている。今回は同調査をもとに、スマホ契約数の割合について詳しく見ていこう。
3G対象端末ユーザー、まだそんなにいるの?
総務省は12月18日、「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和3年度第2四半期(9月末))」と題したレポートを公開。2020年9月末時点でのLTE契約数は前年同期比が8.1%減少した1億4,633万件、次いでBWAは7,727万件、5Gは2,922万件、3Gは2,237万件という並びに。今回の調査で初めて5Gが3Gを上回る結果となっており、各社5Gの契約に力をいれていたことが伺える。
一方で、3Gを使っている人が2,237万件とかなり多いことに驚いたという人も少なくないだろう。まだ一定数のユーザーがいる3Gだが、KDDI (au)は2022年3月末、ソフトバンクは2024年、ドコモは2026年の3月末に3Gサービスの終了が発表されている。最も終了時期がはやいauでは、約3か月後には3Gサービス提供が終了してしまうというのだ。3G対象のデバイスを使っている人は、LTEもしくは5G対象スマホへの乗り換えが急を要している。
3Gサービス終了が迫っている中、「使い慣れた携帯を変えたくない」「スマホの使い方が分からない」「契約が面倒」など、乗り換えに腰が重いという人も多いだろう。そんな情報弱者でもサービスを利用してもらえるよう各社さまざまな取り組みを行っている。
例えばauでは、3G対象のデバイスから対象のスマホを購入すると、機種代金が最大34,580円(税込)割引になる「3Gとりかえ割」を実施。ドコモ、ソフトバンク、Y!mobile、UQ mobileが提供する3Gサービスを利用している人がauへ乗り換えた場合も適用されるという。
また、慣れ親しんだガラケーからスマホへ機種変更しても、操作が分からず使いこなせないという人のために用意されているデバイスが、「ガラホ」だ。ガラケーの見た目でありながら中身はAndroid OSを搭載しているため、LTE や4Gに対応していることはもちろん、LINEなどの人気アプリも利用可能。ガラケーとスマホを良い所取りした端末として、ガラケー世代を中心に支持を集めている。
独自のキャンペーンやガラケー世代にも使いやすい端末の展開など、3Gサービスの終了に向けてユーザーへの乗り換え促進を図る大手キャリア。今後ますますスマホの使いやすさが求められる時代となりそうだ。
引用元:電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和3年度第2四半期(9月末))【総務省】
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