長年、携帯電話で利用されてきた「3Gサービス」が、間もなく終了することはご存じだろう。auが2022年3月31日にサービスを終了するのを皮切りに、ソフトバンクは2024年1月末、ドコモは2026年3月31日に相次いで終了するのだ。当然、3Gサービスが終了されれば、3Gを利用するガラケー(フィーチャーフォン)は使えなくなるが、実はすべてのガラケーが使えなくなるわけではない。そこで今回は、3Gサービス終了後でも使えるガラケーについて解説しよう。
(画像は「写真AC」より引用)
2022年3月から3Gサービスは順次終了! でも、いまだにガラケーを使っている人は2,200万人以上いる!!
2021年12月18日、総務省が2021年9月末時点での「電気通信サービスの契約数及びシェア」について調査した結果を発表した。それによると、3G端末(ガラケー・フィーチャーフォン)の利用者は2,237万件もいるそうだ。
しかし、長年親しまれてきた「3Gサービス」は、2022年3月31日にサービスを終了するauを皮切りに、ソフトバンクは2024年1月下旬、ドコモは2026年3月31日と相次いで終了されていく。
当然、3Gサービスが終了されれば、3Gのガラケーは使えなくなる。でも、80歳を過ぎた両親に今さらスマホを持たせるわけにはいかないし……と悩んでいる人も多いことだろう。
だが、実はすべてのガラケーが使えなくなるわけではない。ガラケーの多くは3Gにしか対応していないが、なかにはLTEやVoLTEに対応したモデルも存在するのだ。
■3Gサービス終了の時期
【au】2022年3月31日
【ソフトバンク】2024年1月下旬
【ドコモ】2026年3月31日
2022年3月末終了のauは一部のiPhoneも使えなくなる!
auは、2022年3月31日に3Gサービス「CDMA 1X WIN」を終了する。これにより、CDMA 1X WIN対応機種とau VoLTE非対応のガラケーとスマホで音声通話とデータ通信が利用できなくなる。
CDMA 1X WIN対応機種にはガラケーだけなく、一部のスマホも含まれている。たとえば、LTE非対応のiPhone 4sや、au VoLTEに非対応のiPhone 5/5s/5cも利用できなくなるので注意しよう。
しかし、au VoLTEに対応している機種なら、2022年4月以降も利用可能である。たとえば「AQUOS K SHF32」や「INFOBAR xv」「GRATINA KYF39/KYF42」「かんたんケータイ KYF41」「かんたんケータイライト KYF43」などがau VoLTEに対応しているので、今から程度のいい中古を探してみるのもアリだろう。
auでは無料で携帯電話を交換してもらえる!
2022年3月末で3Gサービスが終了するauだが、そのあと、ガラケーユーザーはいったいどうすればいいのだろうか?
実は、auでは3Gサービス終了によって使えなくなる機種を使っているユーザーに対し、au VoLTE対応携帯電話やスマホに無料で交換できるサービスを実施している。
無料交換の代替え機種には、2021年8月発売の京セラ「GRATINA(KYF42)」や2021年11月発売の「かんたんケータイライト(KYF43)」が用意されているので、どうしてもスマホに乗り換えたくない高齢者なども安心だ。
ドコモやソフトバンクはVoLTE対応機種なら、3Gサービス終了後も利用可能!
2024年1月下旬に3Gサービスを終了するソフトバンクや、2026年3月31日まで頑張るドコモは、いったいどうなるのだろうか?
ソフトバンクとドコモは、LTEかVoLTEに対応した携帯電話であれば、3Gサービスが終了したあとも音声通話やデータ通信が利用可能。とはいえ、LTE対応でもVoLTE非対応の携帯電話は音声通話ができなくなるので注意したい。
ソフトバンクでLTEとVoLTEに対応するのは「DIGNO ケータイ3」「AQUOS ケータイ3」「かんたん携帯10」などがある。
ドコモでLTEとVoLTEに対応するのは「arrows ケータイ F-03L」「AQUOS ケータイ SH-02L」「カードケータイ KY-01L」などが対応するので、今のうちに確保しておいたほうがいいかもしれない。
いかがだろうか? 3Gサービス終了に向けてauは新型の携帯電話への無料交換サービスを行っているが、ドコモは2020年、ソフトバンクは2021年でガラケーの新型は投入していない。
もちろん、ソフトバンクやドコモも3Gサービス終了間際になれば、何らかの救済策を取ってくると思われるが、現状ではどうなるか分からない。
どうしても、スマホに乗り換えるのが難しい高齢の親のために、今のうちにLTEとVoLTEに対応するガラケーを確保しておいたほうがよいかもしれない。
参考元:実は誤解? 3G停波で“ケータイ”が終了するわけではない【ITmedia Mobile】
●総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和3年度第2四半期(9月末))(公式)は→こちら
●KDDI「3G携帯電話向けサービス「CDMA 1X WIN」を22年3月31日に終了」は→こちら
●au「無料交換機種のご案内」は→こちら
●ソフトバンク「3Gサービス終了のご案内」は→こちら
●NTTドコモ「「FOMA」および「iモード」のサービス終了について」は→こちら
※サムネイル画像は(「写真AC」より引用)