スマホの通話料は20円/30秒と非常に高い。だが、「半額でんわ」アプリを使えば文字通り半額で通話できるのだ。でも、IP電話や10分かけ放題オプションなどとはどう違うの? 今回はスマホの通話アプリの違いをスッキリ解説する。
「10分かけ放題」は半額でんわのオプションサービス
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スマホを格安SIMに乗り換えたとき、今では多くの人が月額850円程度の「10分かけ放題」オプションを契約しているだろう。だが、そもそも格安SIMの「10分かけ放題」サービスは「半額でんわ」アプリのオプションサービスであることをご存じだろうか? ということで、まずは「半額でんわ」について解説しよう。
スマホの通話料は20円/30秒なので、1時間通話すると2,400円もかかってしまう。「半額でんわ」はこれを半額の10円/30秒にするアプリ。実はこのサービスは、相手の電話番号の前に独自の数字を付けて、半額でんわ回線を通して通話する仕組みなのだ。たとえば、「楽天でんわ」の場合は相手の電話番号の前に「0037-68」を付ける。専用アプリを使えば自動的にこの番号が付加され、楽天でんわの回線につながるのだ。したがって「10分かけ放題」サービスで10分を超えても半額の10円/30秒で通話できるのだが、Y!mobileやUQmobileのかけ放題サービスは、半額でんわアプリを利用しないため、10分を超えると通常の20円/30秒の通話料がかかるので注意しよう。
「楽天でんわ」の場合は相手の電話番号の前に「0037-68」を付けて発信することで、楽天でんわ回線を使用するので半額になる。また、半額でんわを利用する「10分かけ放題」サービスでは、10分を超えても半額の10円/30秒で通話できる
「無料IP電話」も「有料050-IP電話」も、ネットのデータ回線で音声通話を実現しているのに対し、半額でんわはスマホの通話回線を利用するのが決定的に異なる。当然、半額でんわで発信するときは、相手に090や080の番号が通知されるのだ
半額でんわは090の番号で発信できる
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それでは、IP電話と半額でんわは何が違うのだろうか? IP電話には「無料IP電話」と「有料050-IP電話」があるが、いずれもネットのデータ回線を利用して音声データによる通話を実現している。これに対し「半額でんわ」は通常の通話回線を利用するのが決定的に異なる。したがって、IP電話より基本的に半額でんわのほうが音質はいいのだ。また、有料050-IP電話は「050」の番号で発信されるのに対し、半額でんわで通話するときは、いつも使っている「090」や「080」の番号が相手に通知されことになる。
とはいえ、半額でんわは無料通話することはできない。極限まで通話料を安くしたいなら、やはりLINEなどの無料IP電話アプリなども併用するようにしよう。