都会に住んで毎日多忙な日々を送っていると、ふと「どこか小さな村に行ってのんびり過ごしたいなぁ…」と思うことはないだろうか。実を言えば、筆者は年に何度か思っている。今回は、リサーチ型メディア「ねとらぼ調査隊」が発表した「村が多い都道府県ランキング」から、トップ10を抜粋して紹介していく。
村が多い都道府県ランキング、青森県や奈良県がランクイン
村が多い都道府県ランキング、第10位は「山梨県」と「高知県」が6村でランクイン。山梨県の「小菅村」には多摩川と相模川の源流があり、ヤマメやニジマスが釣れるほか、大自然の中で温泉が楽しめる。高知県の「馬路村」は、ゆずの名産地として有名だ。人口800人程度の小さな村だが、温泉やキャンプ場を整備しており、観光客も気軽に楽しめる村になっている。
第6位は「東京都」、「群馬県」、「青森県」、「熊本県」が8村で同数ランクイン。青森県の「佐井村」には津軽海峡の荒波が削り上げた大自然の造形「仏ヶ浦」があり、都会では見られない神秘的な景色が楽しめる。
第5位は「奈良県」で12村。紀伊山脈の中にある「十津川村」では、人力のロープウェイに乗ることができ、秘境ならではの体験ができるとして旅行客にも人気だ。
第4位は「福島県」で15村。名前からノスタルジーを感じる「昭和村」は、「宿根カスミソウ」の日本一の産地だそうだ。
3位「沖縄県」、2位「北海道」、1位は?
第3位にランクインしたのは、19村を有する「沖縄県」。手つかずの大自然と昔ながらの沖縄の景色を楽しめる「今帰仁村(なきじんそん)」、村の95%を森林が占める「国頭村(くにがみそん)」、沖縄を代表するリゾート地「恩納村(おんなそん)」など魅力的な村が数多くある。ちなみに「村」の読み方が「○○むら」ではなく「○○そん」であることも特徴的だ。このランキングを見たネット上のユーザーからは、「沖縄は都市部に人口が集中してるから」などの声や、「人口約4万人の沖縄県読谷村。人口だけみると、もはや『村』レベルではないです」といった「村」のイメージを覆す村の存在も伝えられている。
第2位は21村を有する「北海道」。北海道でも指折りのレジャースポット・ルスツリゾートとして知られる「留寿都村(るすつむら)」などがある。「神恵内村(かもえないむら)」は2018年9月6日まで、震度1以上の地震を2005年の観測開始以来一度も観測されたことがない、日本で唯一の自治体だったそうだ。ネット上では「北海道は平成の大合併で村の多くが吸収された」「村じゃなくて町が圧倒的に多い」など、現在は村が少なくなっていると意見が寄せられた。
そして見事第1位に輝いたのは35もの村を有する「長野県」。村が多い理由について、「山国のため村と村の間に山がそびえたっていることが多く、効果的な合併に至らなかった」という説もある。“日本一の星空”とされている「阿智村」は幅広い世代の観光客に人気だ。
いかがだったろうか。ネット上でも「長野県じゃね?と思ったらそうだった」と納得するユーザーの姿も見られた。また、「これでも合併で数はかなり減った」と北海道同様に村が減少した事実を伝える人や、「しかしよくできた統計。最南端、最北端、真ん中がトップ3なんて」と、バランスの良い(?)ランキングに対する感想も述べられていた。
今度の休日は近くの村まで足を運んで、非日常的な体験に癒されてみては。
出典元:「村が多い都道府県」ランキングTOP34! 1位は「長野県」【2022年1月時点】【ねとらぼ調査隊】
引用元:市区町村数を調べる【e-Stat】