おうち時間が増え、ゲーム需要が高まった2021年。任天堂のSwitchや、ソニーのPS5はいまだに品薄状態が続き、それに伴いソフトの売れ行きが不調だと話題を呼んでいる。そんな中でもよく売れた国内家庭用ゲームソフトはどの作品なのだろうか。
今回は、日本の家庭用ゲーム雑誌「ファミ通」が発表したランキングをもとに、2021年で最も売れた国内家庭用ゲームソフトトップ3について紹介する。
PS5の供給不足がソフト売れ行きにも影響?
ファミ通は1月11日、2021年の国内家庭用ゲーム市場について発表。ハード(本体)は2,028.7億円で昨年対比109.3%と10%近い伸びを記録したものの、ソフトは1,585.2億円で昨年対比87.2%と伸び悩んでいる。合計の売上は3,613.9億円を記録し、昨年対比は98.4%とソフトの売れ行き不調が足を引っ張る格好となった。
ハードについて詳しく見てみると、1年間でSwitchは約557万台、PS5は約96万台を売り上げている。2017年に発売されたSwitchは品薄状態が緩和されてきているものの、2020年11月に発売されたPS5は、1年以上経過しても入手困難といわれている。Switchの発売当初にも、全国で転売ヤーがハードを買い占めて問題視されていたが、現在のPS5もそれと同レベルの品薄ぶりと言えるだろう。このハードの供給不足がソフトの売れ行きにも影響を与えるかどうか……。ではさっそく2021年に最も売れた「家庭用ゲームソフト販売本数」ランキングについて見ていこう。
トップ10はすべてSwitchのソフトが独占!
ゲームソフト販売本数のトップ10は、
1位は「モンスターハンターライズ」※推定累計販売本数:2,350,693
2位「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」※推定累計販売本数:2,313,115
3位「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」※推定累計販売本数:2,499,500
4位「スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド」※推定累計販売本数:971,418
5位「リングフィット アドベンチャー」※推定累計販売本数:2,991,690
6位「マリオカート8 デラックス」※推定累計販売本数:4,272,357
7位「Minecraft」※推定累計販売本数:2,411,591
8位「あつまれ どうぶつの森」※推定累計販売本数:7,082,237
9位「マリオパーティ スーパースターズ」※推定累計販売本数:628,538
10位「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」※推定累計販売本数:4,624,138
※(累計販売本数の集計期間は各発売日~2021年12月26日/単位:本)
と、発表された10位まですべてSwitchのソフトがランクインする結果となった。
最近では、「買えなくて当たり前」と認識されつつあるPS5。半導体不足による生産の遅れが品薄の原因とされているが、転売ヤーの存在のほか、最近では「ソニーによるPS5の供給方針が『海外中心になっているのではないか』」という報道も散見され、“PS5難民”から批判の声が挙がっている。
世界中の本当にPS5が欲しいユーザー全員にハードが行き渡るのは果たしていつのことになるのだろうか。今後の生産体制にも注目していきたい。
出典元:2021年国内家庭用ゲーム市場規模が発表。市場規模は3613.9億円(昨年比98.4%)。Switchが2年連続で500万台突破。『モンハンライズ』と『ポケモンBDSP』がダブルミリオンを達成【ファミ通.com】
※サムネイル画像(Image:Armando Oliveira / Shutterstock.com)