楽天グループが新たな分野に進出する。今度の舞台は「NFT(Non-Fungible Token)」。その第一弾のコンテンツとして選ばれたのが、円谷プロダクションの制作するアニメ「ULTRAMAN」だ。2月25日からULTRAMANのCGアセットを使用した「高画質エフェクト付きプレミアムデジタルアート」のモーメントが7,800円(税込)で販売が開始される。
NFTのアートといえば、2021年3月にはオークションで6,930万ドル、日本円にして約75億円で落札されたことでも大きな話題となった。もしかすると今後、この7,800円のデジタルアートに価値がつき、何百万円・何億円の価値がつく……かもしれない?
楽天、Rakuten NFTの初コンテンツの題材はULTRAMANと発表
楽天は1月19日、NFTマーケットプレイスおよび販売プラットフォーム「Rakuten NFT」で提供する初のコンテンツが、「ULTRAMANのCGアセットを使用したNFTに決定」したことを発表した。第1弾として「ULTRAMAN」「SEVEN」「ACE」のRakuten NFT限定ビジュアルとオリジナルエフェクトを楽しむことができる「高画質エフェクト付きプレミアムデジタルアート」のモーメントが各78パック発売される。
■「Rakuten NFT」概要
サービス開始日(予定): 2022年2月25日(金)
概要:
・ユーザー向け/スポーツやエンターテインメントなど様々な分野におけるNFTを購入したり、個人間で売買したりすることができるマーケットプレイス
・IPホルダー向け/ワンストップでNFTの発行、および販売サイトを構築することのできる独自のプラットフォーム
■『ULTRAMAN』NFT販売概要(予定)
販売開始日: 2022年2月25日(金)
概要: アニメ『ULTRAMAN』のCGアセットを使用した「高画質エフェクト付きプレミアムデジタルアート」のモーメント(「ULTRAMAN」、「SEVEN」、「ACE」各1種・全3種)を販売
販売単位: 1パック(パック内容: 1モーメント)
販売パック数: 「ULTRAMAN」、「SEVEN」、「ACE」各78パック
販売価格: 7,800円(税込)/パック
※「楽天グループ」リリースより引用
また、購入後は「Rakuten NFTのマイページにコレクションすることができ、さらにマーケットプレイスに出品し、販売することもできます」とも伝えている。
NFTとは、日本語にすると「非代替性トークン」。ブロックチェーンの技術を使い、そのアートなどが本物であること・1点ものであることを保証する、“所有者の証明書”のようなものだ。今回Rakuten NFTで販売されるULTRAMANのCGアセットであれば、それぞれが「世界に78枚しか存在しない絵」となる。
“証明書”の存在によって、これまで簡単にコピーできていた画像データなども1点ものの価値を持つことになったのだ。「見る」だけでなくその希少性も保証されるため、「ぜひとも手に入れたい」というファン心理をくすぐったり、プレミア価値がつくこともあり得るだろう。
楽天のNFT進出の成否にも要注目?
このニュースにネット上からは「え、ぜったい買っちゃう…」「欲しいですね~」「ULTRAMANのNFTちょっと気になる」など、購入に意欲を見せるユーザーも少なくない。他にも、「どんくらい価値がつくんだろう」「最近のウルトラマンってこんなかっこいいのかー」といったNFTコンテンツの価値や作品として選ばれたULTRAMANのほうに興味を持つ声も聞こえてきた。
また、中には「そこは楽天カードマンが面白かった…」「楽天カードマンなら即決買いやけどな」と、楽天カードのイメージキャラクターであり楽天グループのCMなどでもお馴染みの楽天カードマンのNFTコンテンツを求めるファンも。第1弾に抜擢されるかはともかくとして、コンテンツを充実させたあとにネタ枠として登場させるのも面白いかもしれない。
NFTはまだ世間に馴染みのないジャンルだが、今後デジタル技術が発達し続けていくことで一般的になる可能性も十分にあるだろう。浸透後の使いやすさを見越してか、Rakuten NFTでは「決済には楽天IDを使用でき、『楽天ポイント』を貯めたり、使ったりすることが可能です」ともプレスリリースで伝えている。
果たして今後、7,800円で販売されたデジタルアートにどれほどの価値がつくことになるか。楽天の新たな分野への進出の動向を見守りたい。
出典元:楽天、「Rakuten NFT」初のコンテンツをアニメ『ULTRAMAN』のNFTに決定【楽天グループ株式会社】
※サムネイル画像は(Image:「楽天グループ」リリースより引用)