女子高校生が着用したいのはスカート? スラックス? 現役高校生たちのリアルな回答が話題に!

学生服の大手メーカーである菅公学生服株式会社が、全国の高校に通う1~3年生の男女1,099人に「女子高校生のスラックス制服に関する意識」調査をしたところ、自由でよい」(62.6%)、「動きやすそう」(42.0%)、「かっこいい」(33.7%)など、ポジティブな回答が上位を占める結果になった。さらに、女子高校生が着用したい制服のタイプは、「スカート」が約6割いるものの、「スラックス」が1割前後、「スカートとスラックスどちらも」が約3割で、2年前の同様の調査より「スラックス」や「スカートとスラックスのどちらも着たい」と回答している女子生徒が増加傾向にあるという。

実は戦後には、ワンピース型やジャンパースカート型もあった!

女子のスラックスには、男子より女子からのほうが好意的!

学生服の大手メーカーであるカンコー(菅公)学生服によれば、学生服の起源は1879年(明治12年)。皇族などの子弟のためにつくられた学習院で初めて制服が採用されたことから始まる。当時は男子だけだったが、女子は1885年(明治18年)に東京師範学校女子部で洋装が導入された後に広がっていったとされる。

さらに1920年(大正9年)に京都府京都市の平安高等女学校でセーラー服が採用され、この制服に憧れて志望する人もいたというほど人気になった。現在のようにスカートの長さがヒザ丈となったのは戦後の1950年(昭和25年)。ただ、男子は詰襟だったが、女子は「ワンピース型」や「ジャンパースカート型」などのバリエーションもあったという。

女子高校生は今でもスカート派が圧倒的多数

意外にも(?)「どちらも着用したい」という声も大きかった(菅公学生服調べ)

今回の調査結果では、女子制服で、スカートとスラックスを選べる学校の認知は、「知っていて、自分の学校も選べる」(40.5%)、「知っているが、自分の学校は選べない」(33.0%)をあわせると7割以上が存在を認識している。女子制服のパンツスタイル(スラックス)については、「自由でよい」(62.6%)、「動きやすそう」(42.0%)、「かっこいい」(33.7%)、「暖かそう」(19.6%)、「かわいい」(13.2%)という好意的な意見が上位を占めた。

一方で、「違和感がある」(8.1%)、「女子高校生らしくない」(7.5%)、「かわいくない」(6.6%)といったマイナスイメージも回答としてあげられた。ちなみに男女別で見てみるとこれらのマイナスイメージはどれも男子高校生の割合のほうが高く、男子は女子よりも「女子はかわいいスカートを履いていてほしい」という願望が強いのかもしれない。

実際の着用について、女子高校生にスカートとスラックスのどちらを着用したいか尋ねたところ、「スカートを着用したい」(女子高校1年生59.4%、女子高校2年生57.8%、女子高校3年生58.7%)という回答は約6割で半数を超えており、いまだ着用という意味ではスカート派が多数だといえる。

戦後の1950年には多様な制服があったものの、一旦はスカートに集約されていった女子の学生服。しかしここに来て、多様な考え方を持つ学生、それを受け入れる社会環境の存在によって、改めて大きな変化を遂げようとしている。さて、時代はどうなっていくか。

出典元:【Vol.192】「女子高校生のスラックス制服に関する意識」(2)【菅公学生服】

オトナライフ編集部
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