「まぁるい緑の山手線♪」の歌でも知られるように、日本国内の路線の中でも随一の知名度を誇る山手線。かつては「山手線の内側に住むのが一流サラリーマンのステータス」という認識が広まった時代があったが、現在でも各方面へのアクセスの良さからその人気は健在だ。では今は、そんな山手線のどのエリアが人気なのだろうか。
今回は、山手線全30駅を対象とした「住みたい駅(街)ランキング」についてお伝えしていきたい。
山手線の住みたい駅(街)ランキングが発表される
gooランキングは2月3日、2021年12月から2022年1月にかけて実施していた「山手線の住みたい駅(街)ランキング」の結果を発表した。
その結果によれば、ランキング第5位となったのは37票を集めた「高輪ゲートウェイ駅」だ。2020年に開業したばかりの駅で駅前の再開発にも期待が集まっていたのだが、再開発地区で遺構が発見されたため滞っているのが現状だ。また、そのネーミングセンスの独自さがたびたびネットで話題となっている。
第4位は45票を集めた「池袋駅」。池袋駅のある豊島区が2014年に「消滅可能性都市」に選出されてしまった不名誉を受けて、駅周辺の再開発に注力しだしたことで新たに生まれ変わり始めているエリアだ。
トップ3に入り第3位は「品川駅」(49票)となった。複数の在来線のほか、新幹線が停車し、羽田空港・成田空港へも1本で行けるという抜群のアクセスは、出張が多いサラリーマンには非常に魅力的な駅なのだ。また駅ナカも非常に充実しているため、デパ地下に立ち寄る感覚で訪れられる「途中下車する価値のある駅」とも言えるだろう。
2位には「目黒駅」がランクイン。得票数は87票と3位以下から大きく増加した。目黒駅はリクルート住まいカンパニーの発表した「SUUMO住みたい街ランキング2021 関東版」でも6位の「品川駅」を抑えて5位に入るなど、住みたい街(駅)ランキングの上位常連だ。落ち着いていながらもセンスのある暮らしができるエリアとして人気だ。
そして栄えある1位には「恵比寿駅」が輝いている。得票数は94票で、恵比寿駅・目黒駅という隣同士の2駅が非常に高い人気を誇っていることが明らかとなった。恵比寿駅も目黒駅と同様に住みたい街ランキングの上位常連で、先述のSUUMO住みたい街ランキング2021 関東版では「横浜駅」に次ぐ2位となっている。まさに日本を代表する住みたい駅なのだ。
恵比寿・目黒・品川(+高輪ゲートウェイ)と、トップ3は比較的近いエリアに固まる結果となった今回のランキング。一方で最下位の30位となってしまったのは「大崎駅」だった。
たしかに山手線の「大崎止まり」でヘイトを集めていたかもしれないが…。2位・目黒駅と3位・品川駅の間にあるにも関わらず最下位に沈んでしまった大崎駅を応援したくなってしまったという人が、筆者以外にもいるのではないだろうか。
出典元:山手線の住みたい駅(街)ランキング【gooランキング】
※サムネイル画像は(「写真AC」より引用)