都心部でも雪が降るなど、まだまだ寒い日が続く今年の冬だが、すでに到来している花粉のシーズン。さっそく2月上旬からはスギ花粉が飛散しており、すでに鼻水や目のかゆみなどの症状を感じている人も多いのではないだろうか。花粉が飛散するピークは一般的に2月~4月と思われているが、実は、量も種類も多いのが5月なのだ。
これからしばらく続く花粉のシーズンに向けて、今回は現役医師たちが勧める対策法を紹介していくことにしよう。
基本的なことを、日々コツコツと!
株式会社医師のともは2021年12月10日~19日、全国の20代~80代の医師842名に対して「花粉症について」のアンケート調査を行った。さっそくその調査結果を見ていくことにしよう。
「おすすめする(または実際に取り組んでいる)花粉症対策を教えてください」という質問に対して、最も多かった回答は「マスク」の着用で20.2%だった。そして「うがい」12.7%、「メガネ」12.4%、「点鼻薬・点眼薬」12.3%、「手洗い」10.6%と続き、現役医師の人々であっても、花粉対策のためにすごく特別なことをしているわけではないようだ。
そして、コロナ対策として日頃から行なっているマスクや手洗い・うがいなど、基本的なことをきっちり行うことが花粉に対して効果的であることが分かった。
「おすすめする(または実際に服薬している)花粉症の市販内服薬を教えてください」という質問では、第3位は大正製薬の「クラリチンEX」が86票、第2位にエスエス製薬の「アレジオン20」が200票を獲得していた。
そして、第1位には久光製薬の「アレグラFX」が輝いた。得票数も362票と、現役の医師から圧倒的な支持を集めた。アレグラが支持される理由としては、「処方薬と成分がほぼ同じ」「市販薬の中では効果が高いと評判」などのコメントがあり、医師も認める成分構成のようだ。
ちなみに、薬ではないが「おすすめする(または実際に接種している)花粉症対策の食べ物・飲み物を教えてください」という質問で票を集めた食べ物はなんだったかというと、「ヨーグルト」で17.6%だった。続いて「納豆」6.2%、「乳酸菌飲料」4.3%、「キムチ」3.4%と、発酵食品が上位を占め、「乳酸菌や発酵食品によって腸内環境を整えることで免疫力向上につながる」というコメントもあった。
しかし、「特になし」という回答が43.6%と最多。「効果は個人差がある」というコメントがあるなど、誰にでも効く特効薬的とはならなさそうだが、内服薬やマスク、手洗いに加えて補助的に摂取してみるといいかもしれない。花粉に悩まされている皆さんは、この調査結果を参考に花粉対策されてみては?
出典元:株式会社「医師のとも」(公式)は→こちら