株式会社UOCCが運営するSpicomi調査は2022年1月30日~2月2日にかけて、20~65歳の男女に対して「会社員のランチ代について」のアンケート調査を実施。その結果を2月7日にプレスリリースとして発表した。
今回は、そんなプレスリリースから浮かび上がった、なんとも切なく寂しい世の中のサラリーマンたちのランチ事情についてお伝えしたい。いや、お伝えしなければならない。
ランチを楽しむ傾向の女性と、切り詰める男性
まず、「ランチで主に食べているものは何ですか?」という質問では、「自分のお弁当」が32.3%で最も多く、そのうちの約3/4は女性だった。次いで2位「コンビニ」22.9%、3位「近くの飲食店」21.5%というトップ3となった。4位以降は大きく離れて「社員食堂」7.8%、「近くのお弁当屋」7.4%。また、「テイクアウトやデリバリー」も3.8%いたという。
コメントによると、ランチ代を1,000円程度かけるという大阪府の43歳女性は「気分転換も兼ねてランチは外食。定食屋からレストランまで、いろいろなものを食べます。ランチ激戦区なので、少しうろうろすれば、1,000円くらいのコスパの良いランチが食べられます」と、ある程度お金をかけるようにしてランチを楽しみとしているようだ。
男女で比較すると、主に飲食店で食べる人のランチ代は、男性平均728.5円・女性平均806.6円と、女性のほうが外食する場合はお金をかける傾向が高かった。一方で、「会社内にある食堂でおかずだけ買っています。白米はおにぎりにして家から持参です」という鳥取県34歳男性はランチ代を200円程度に、また、「会社でコンビニの弁当やカップラーメン、別途醤油やドレッシングを用意しています」という兵庫県59歳男性は、ランチ代を350円程度に抑えているという。節約のためなのか、食に関心が低いのかは定かではないが、切り詰められるところは徹底している、非常に慎ましやかなランチである。
職場付近の飲食店の価格帯や、社員食堂の有無はサラリーマンたちのランチの価格に大きく影響を及ぼすだろう。また、そもそもランチを楽しみの時間としている人と、お腹が満たされればそれでよしとする人など、考え方によってもかける金額は違ってくる。さらには、年収によってランチの金額を抑えざるを得ない場合もあるかもしれない。
そんなサラリーマンたちがランチにかける平均金額は、一体どれくらいなのかというと、全体平均は575.8円だった。男女で比較してみると、男性では561.8円、女性では584.1円が平均。筆者の印象としては「その金額で済ませられるのか!?」という疑問と同時に、もの悲しい気持ちになってしまった。首都圏で外食ランチしようものなら、軽く1,200円くらいはかかるかなというところ、多くの人はその半額くらいでランチを済ませるというのだ。実際、東京都内に在住者や、年収1,000万円以上で比較的ゆとりがあると思われる人はランチ代が高い傾向にあった。しかし、ランチ代の平均金額の割合で見ると、「300~500円」が30.7%と最も多く、ボリュームゾーン。そして「500~700円」29.9%、「700~900円」18.1%、「300円未満」12.4%と続く。
コンビニ弁当でも300円未満のものとなるとさすがに数少ない上に満足感のいくボリュームではないので、いかに多くのサラリーマンが自宅から持参するなどしてコツコツとランチ代を抑えているのかが分かった。何とも苦い現実を見ることになった今回の調査結果であった。
出典元:ランチ代平均金額と高いのはいくら?昼食代500円は高い?【Spicomi】
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