任天堂がニンテンドー3DSシリーズやWii Uの「ニンテンドーeショップ」のサービス終了を発表した。今後段階的にサービスが順次終了していくことになるという。任天堂といえば現在はNintendo Switchが大ヒットしており、経営資源の集中のためにも第一線を退いたハードのサービスを縮小させていくのは仕方のないことかもしれない。
今回は、そんなニンテンドー3DSなどについてお伝えしていきたい。
任天堂、ニンテンドーeショップの終了時期を予告
任天堂は2月16日、同社HPでニンテンドーeショップの段階的なサービス終了を発表した。「ニンテンドーeショップへの残高の追加」は2022年8月30日、「ソフト(ダウンロード版)、追加コンテンツ、利用券、ゲーム内アイテムの購入」は2023年3月下旬の終了を予定しているという。残高の追加では、既に「クレジットカードと交通系電子マネーを用いた残高の追加」が2022年1月18日に終了しており、既に段階的終了が始まっているとも言えそうだ。
また、「ソフトによっては、最後までプレイするためにゲーム内で追加コンテンツのダウンロードが必要になるものがあります。ダウンロードの際に支払いを要しないものも含め、これらの追加コンテンツの新規のダウンロードも終了します」ことにも言及。「ファイアーエムブレムif」など、シナリオの最後までプレイできなくなるゲームもあるという。
現役のファンであれば既にダウンロードしているか、2023年3月までにダウンロードすればいいだろうが、これから先の未来でファンになる人にとっては最後までプレイすることができなくなる残念なお知らせだろう。もはや一般的となったダウンロードコンテンツによるゲーム性の拡張は新たな楽しみを増やしてくれる一方で、「ファミコンのソフトのようなレトロゲーム化した際にも変わらず楽しめる環境」を維持できないという課題も浮き彫りとなった。
任天堂が10年間の3DSダウンロードランキングを発表!
ちなみに、ニンテンドー3DSではどのようなソフトが人気を博していたか、任天堂発表の過去10年分のダウンロードランキングも振り返りたい。
【2011年】
1位:ゼルダの伝説 夢をみる島DX
2位:スーパーマリオランド
3位:3Dクラシックス ゼビウス
【2012年】
1位:とびだせ どうぶつの森 amiibo+
2位:ポケモンARサーチャー
3位:電波人間のRPG
【2013年】
1位:モンスターハンター4
2位:とびだせ どうぶつの森 amiibo+
3位:チャリ走 DX
【2014年】
1位:ポケモンバトルトローゼ
2位:大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS
3位:モンスターハンター4G
【2015年】
1位:モンスターハンタークロス
2位:とびだす!にゃんこ大戦争
3位:キューブクリエイター3D
【2016年】
1位:ポケットモンスター ピカチュウ
2位:ポケットモンスター 赤
3位:とびだす!にゃんこ大戦争
【2017年】
1位:モンスターハンターダブルクロス
2位:ポケットモンスター 銀
3位:とびだす!にゃんこ大戦争
【2018年】
1位:ポケットモンスター クリスタルバージョン
2位:とびだす!にゃんこ大戦争
3位:Minecraft: New Nintendo 3DS Edition
【2019年】
1位:とびだす!にゃんこ大戦争
2位:ポケットモンスター クリスタルバージョン
3位:ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…
【2020年】
1位:とびだせ どうぶつの森 amiibo+
2位:ポケットモンスター クリスタルバージョン
3位:とびだす!にゃんこ大戦争
このランキングから、やはりポケモンやモンハンといった人気シリーズは新作が出るたびに安定して売れていることがわかる。また2015年発売の「とびだす!にゃんこ大戦争」は、6年連続でトップ3を維持するという偉業も果たしている。
現在もニンテンドー3DSやWii Uには一定数のファンもおり、ネット上でも今回の発表を嘆く声が多く聞こえてきている。ハードをお持ちの読者の方も、久しぶりに電源を入れてダウンロードしそびれているものがないか確認してみてはいかがだろうか。
●ニンテンドー3DSシリーズおよびWii Uの「ニンテンドーeショップ」サービス終了時期に関するお知らせ【Nintendo】
出典元:ニンテンドー3DS 歴代ダウンロードランキング【Nintendo】
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