令和のストレス対策も多様性が進んでいるようだ。ハウス食品は2月17日に、インターネット限定で販売している“旨・激辛食”「しあわせの激辛」シリーズを、合計4,000名のサラリーマンに配布したことを発表した。ただ、一般的な食品サンプリングと大きく異なっていることがひとつ。おいしさをアピールするのではなく、商品特徴である激辛を活かして“ストレス社会のなかでスカッとリフレッシュできる”点を訴求していることだ。ストレス社会で生きていくうえで、激辛が救世主となる時代が到来したようだ。
現代社会のストレスには、並の辛さじゃ太刀打ちできない?
ハウス食品がサンプリングしたのは、「大人のココロを元気にする上質な“達成感”“幸福感”を提供する」を理念とした激辛シリーズの4商品だ。いずれも従来の辛さのものさしでは“大辛”に位置付けられる強者ぞろい。より詳細な辛さを伝えるため、4商品には辛さの単位を統一するアプリとポータルサイト「辛メーター」が提唱する“KM値”で辛さが表現されている。
この中で最もKM値が高い、すなわち最も辛いのが「チキンカレー」。辛さとマンゴーチャツネの甘みとトマトの旨みを両立させた味わい、という触れ込みだが、そのおいしさを感じ取れる人間がどれほどいるのだろうか。それほどまでに辛さ指数がふりきれた激辛カレーなのである。
辛さと幸せは紙一重、激辛がもたらすリフレッシュ効果
肝心の激辛がもたらすストレスへの効果だが、「辛メーター」を運営する辛メーターが、興味深い記事を出している。「しあわせの激辛」シリーズの検証記事として、脳波計を用いて瞑想やランニング、足つぼ、サウナを行った際の、緊張度や瞑想度を測定している。その結果、激辛チキンカレーを食べている最中の心拍数の高まり、心拍数が落ち着いた後の瞑想度の高まりが、サウナ+休息を行ったときに近い推移を示した。つまり、サウナと同じような効果が、激辛チキンカレーには期待できるようなのだ。
「リフレッシュしたいけど時間がない」「効率よくリフレッシュしたい」。そんな現代人に、激辛はうってつけのようだ。社員の心身の健康のために、福利厚生として激辛を導入、という会社も今後あらわれるかもしない。
●しあわせの激辛シリーズ、その実力を検証 サウナXX回分の幸せ?人は激辛で幸福になれるのか?【辛メーター】
●ハウス食品「しあわせの激辛」(公式)は→こちら
※サムネイル画像(Image:Amazonより引用)