コロナ禍でおうち時間が増えたことで、巻き起こった断捨離ブーム。さらに、SDGsも追い風となって、スマホひとつで手軽に不要品を売買できるフリマアプリの利用者が年々増加している。しかし、利用者が増えればトラブルも増えるのはやむなしだろう。
そこで、株式会社クオーレが運営する買取専門店ウリエルは2022年2月1日~14日、フリマアプリや買取店などリユース市場におけるトラブルに関する調査を実施。100名から回答を得た。フリマアプリなどのリユース市場において、一体どのようなトラブルが起きているのだろうか?
発生したトラブルの最多は「商品へのクレームや返品」
ではさっそく調査結果を見ていこう。「どのような失敗やトラブルが起こりましたか?」という質問で最も多かった回答は、「商品へのクレームや返品」だった。コメントでは、「新品のセーター、『新品未使用です』と値札つけても購入者から『使用済みでしょ!』とクレームが来ました」(40代男性)や「本物のブランドの財布なのに、受け取ってから偽物の財布だと言われ、文句をつけてこられたことがあります」(20代女性)など、言いがかりとも思えるようなトラブルも実際に起こっているようだ。そして、次点となった「その他」の内容では、「相場より安く売ってしまった」「送料が売値を超えてしまった」という内容が多かった。3位以下は「支払いが行われなかった」、「執拗に値下げ交渉された」「買取してもらえなかった」「高額な手数料/査定料/キャンセル料などを請求された」などと続いた。
トラブルが多く発生した売却先は「フリマアプリ」がダントツ
「売却先はどこでしたか?」という質問では、「フリマアプリ」が78%と他を引き離して最多。以降は「買取店」9%、「リサイクルショップ」8%、「オークション」5%と続いた。個人間の売買であるフリマアプリとオークションを合わせると83%にも上り、いかに世の中に浸透している売買手段なのかが明らかである。しかし、個人間での取引となる分トラブルも起きやすく、国民生活センターが注意喚起する事態となっているのも事実だ。
アンケートによると、トラブルに対して「本物だということを相手に伝えて、それでも信じてもらえなかったので、鑑定に持っていって貰えばわかりますと伝えたら納得してくれた」(20代女性)と相手を説得して解決した事例や、「出品前に検品していなかったことを謝罪して、返金手続きをした。また返送の手間を考えて相手の方に確認をし商品は破棄してもらった」(30代女性)と自身が謝罪や対応をして解決した場合、また、「新品に近いかなり状態がよいものでしたが、面倒な相手だと思い、破棄してくださいとお願いしました。売り上げは0円でした」(30代女性)などと泣き寝入りした場合など様々だ。悪い評価がついている人には極力関わらないようにするなど、慎重に取引を行うしか自分の身を守る方法はないのかもしれない。
しかし、買取店に持ち込めば安価な査定を付けられてしまうものでも、フリマアプリやオークションなら相場以上の価格で売ることができる場合もあったりと、利用するメリットも大いにある。トラブルには注意しつつ、上手く付き合っていきたいものだ。
出典元:株式会社クオーレは→こちら
●独立行政法人 国民生活センター「相談急増!フリマサービスでのトラブルにご注意-個人同士の取引であることを十分理解しましょう-」は→こちら