車を買う際の支払いは一括で支払うかローンを組むかのどちらかを選択することになるが、実際は一括派とローン派のどちらが多いのだろうか。債務整理の情報提供メディア「STEP債務整理」を運営している株式会社Clamppyが男女100人を対象に「車の支払い方法に関するアンケート」を実施した結果、64%が「一括購入」派、36%が「ローンで購入」派だった。一括派、ローン派がそれぞれの支払い方法を選んだ理由はどちらも妥協案としてもっともな理由が多かった。
一括派とローン派のそれぞれの理由は
まず「一括で買う」派の理由で多かった意見が「利息を払うのがもったいない」というもの。また、「毎月の返済に追われたくない」という意見も複数見られた。ローンを組むと避けられないのが利息。元金の金額が大きいとそれだけ利息も大きくなり、一括よりも支払う金額がかなり多くなることは必至だ。またローンを組むと毎月の返済をしなければならず、それがストレスになるのが嫌なので一括で支払うという回答もあった。
次に「ローンで買う」派の多くが「一括で購入できるほど貯蓄がない」という理由だった。一括で払えたら払いたいが、現実問題として厳しいというネガティブな理由でローンを選ばざるをえない人も多いようだ。そして「一括で購入できる貯蓄はあるが、その後の生活の不安を感じるから」という、手元に現金を残しておきたいためにローンを組むという意見もあった。確かに、車は買ったらおしまいではなく、その後の維持費もかかる。ローン派と回答した人の中には、維持費の出費も含めて「計画的に」ローンを組んだ人もいるもかもしれない。
一括派は「返済に追われない」「利息がない分、支払額を抑えることができる」という点が大きなメリットだ。同じアンケートで「車を一括で買うなら、貯蓄額の何割までなら支払えますか?」という質問については「3割」が38%と最も多く「2割」が20%と続き、過半数が貯金額の2~3割程度と回答した。
子育て世帯では「子どもの入園や教育費のため貯蓄を減らしたくなかった」という意見もあり、車購入のために貯金を大きく切り崩すのは不安というのがわかる結果である。この場合、1,000万円程度の貯金があって、やっと200~300万円の車が買える計算になるので、そこまで高い車は買えないのではないだろうか。限られた予算で買える軽自動車やファミリータイプのミニバンが売れ筋なのが、これらの理由からしてもうなずける。
一方でローン派にもメリットはある。「毎月の出費の計画が立てやすい」「貯金を大きく切り崩さなくても車が購入できる」という点だ。また最近は「残価設定型クレジット」(残クレ)という一定期間の金利が安くなるローンも主流になりつつあり、車をライフスタイルに合わせて乗り換えたい人にとっては残クレで購入する方が良いという意見もある。
しかし、やはりローンは「借金」であり、返済が滞った場合はさまざまなリスクがある。また一括で買っても貯金を使い果たし、予定外の出費に対応できないリスクも否定できない。一概にどちらが良いとは言えないが、大きな買い物をする際は計画的に踏み切りたい。
出典元:【100人アンケート!】車を買うなら一括派?ローン派?分割払いで失敗しないためのポイントと合わせて解説【STEP債務整理】