今、急増しているのがAmazonの代引き詐欺だ。家族で住んでいると、自分が頼んでもいない商品の代金を、親や兄弟が支払って受け取ってしまうことが多いという。当然、そのような場合はAmazonが返金に応じてくれるので、こちらに被害はないのだが、その裏には驚くべき事情が隠されていた!
家族が勝手に受け取ってしまうパターンが多い
(Image:Shutterstock.com)
Amazonを日常的に利用している人は多いだろうが、残念ながら稀に詐欺の被害に遭うこともある。実は先日、筆者の友人がAmazonで「代引き詐欺」の被害に遭ってしまったのだ。
ある日、注文していない商品が代引きで自宅に送られてきたが、たまたま本人が留守の間に、ほかの家族が料金を支払って商品を受け取ってしまったという。送られてきたのは約4,800円の頭皮マッサージャー。もちろん本人はそんな物を注文してはいない。2~3万円もする高価なものなら怪しまれるし、現金がなくて受け取れない可能性もある。この4,800円という値段は代引きで支払える限界価格なのだと、妙に納得してしまった。それにしても、筆者もAmazonのヘビーユーザーだが、自分の周辺で実際にこのような詐欺に遭った人がいることに驚いた。
このような被害に遭わないようにするには、やはり、Amazonでの買い物はクレカ払いを基本とし、日頃から家族内で代引き商品は受け取らないように話し合っておくべきであろう。ちなみに、宅配業者には「注文していない」と受け取りを拒否すれば大丈夫だ。
これが実際に代引きで送られてきた商品。家族が知らずに受け取ってしまったそうだ。代金は約4,800円である。詐欺に遭った友人は、「Amazonの個人出品であるマーケットプレイスでよく買い物をしていたので、そのあたりが詐欺のターゲットになった原因かもしれない……」と話してくれた
驚くべきAmazon代引き詐欺の裏事情が明らかに!
もし、代引き詐欺に遭ったら、Amazonの問い合わせフォーム画面を開き「その他」を選択。お問合せ内容で「身に覚えのない請求」を選択し、電話やメール、チャットなどの手段で被害を報告して返金処理をしてもらおう
Amazonの代引き詐欺被害に遭った友人はさっそく、Amazonに被害を訴え無事返金してもらえることになったが、被害額はAmazonクーポンで支払うと言われたそうだ。だが、Amazonでしか使えないクーポンではなく銀行振込にしてほしいと伝えたところ、しぶしぶ銀行振込になったとのこと。もちろん、送られてきた商品は着払いでAmazonに返品するのが条件である。
実は、このようなAmazonの代引き詐欺は急増しており、被害額の返金は基本的にAmazonクーポンで行われる。ところが、Amazonのシステム上、なぜか詐欺師側にもクーポンが一時的に送られてしまうため、詐欺師はその返金クーポンを使ってほかの商品を購入するらしい。つまり、この代引き詐欺はAmazonのシステムのバグを悪用したものだったのだ。それにしても、そのような事情があるなら、どうして被害者に銀行振込で返金しないのか? クーポンを取られないように詐欺師のアカウントを即座に閉鎖しないのか? Amazonの対応は謎だらけである。
いずれにしても、代引き詐欺に遭うと面倒な返金・返品手続きが必要になるので、Amazonに限らず身に覚えのない代引きの商品の受け取りは、勇気をもって拒否するようにしよう。
●Amazon 問い合わせフォームは→こちら