中古マンションを買うときは、部屋の状態や価格だけでなく、必ずそのマンションの管理組合がしっかり機能しているかチェックしたい。管理組合が機能していないマンションは、いずれ大変な問題に直面することになるからだ。今回は「マンションは管理で買え!」とまで言われる管理組合について解説しよう。
なぜ、管理組合が必要なのか?
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予算や物件の場所などの条件で中古マンションを購入する人も多いだろう。多くの人が部屋価格、広さ、日当たり、騒音の状態、管理費などはチェックするだろうが、マンションの管理組合がしっかり機能しているか確認する人は少ない。だが、「マンションは管理で買え」と言われるほど管理組合の状態で、将来のマンションの価値は大きく変わってくるのだ。
そもそもマンションの管理組合とは、区分所有者全員が参加するもので、自分たちが住むマンションの予算や管理、管理規約や長期修繕計画などを自ら決める重要な組織である。もし、管理組合が機能していないと、入口のドアが壊れても放置されたままになっていたり、自転車やゴミが散らかったままになって、マンションはどんどん荒れていく。さらに、将来の大規模修繕費が足りなくなって、10年後に100万円単位の出費を強いられるなんてことも……。とくに、賃貸ばかりで、オーナーがあまり住んでいないマンションは管理がいい加減になって荒れ放題になることが多い。このように、管理組合が機能していないと、せっかく買ったマンションの価値は落ちてしまうのである。
管理規約や長期修繕計画はデベロッパーが適当に作成したもので、実際に住んでみると合わない部分が出てくるのが当たり前だ。もちろん管理組合で話し合って内容は変更することができるが、管理規約や長期修繕計画が過去に一度も見直されていないような管理組合は正直言ってヤバイ……
自転車が好き放題に置かれているようなマンションは管理がヤバイ。管理組合が機能していれば、しっかりと対策されているはずだ。管理組合の注意書きの張り紙が、破れたままで年々も放置されているようなマンションは避けよう
ごみ捨て場も是非チェックしたい。住民の意識が高ければごみ捨て場もキレイに管理されている。ごみが山積みになって匂いが酷いようなマンションも管理組合が機能していないと判断できる
中古マンションは管理組合の状態も要チェック!
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管理組合はマンションのオーナーが集まって、自分たちのマンションの管理方法を決める組織。たとえば、管理規約や長期修繕計画はデベロッパーがひな形をベースに適当に作成したものなので、実際に住んでみると現状に合わない部分が出てくるはずだ。そんなときは、管理組合で話し合って内容を変更するのが当たり前。また、長期修繕計画も本当に正しいかチェックしてみないと、将来の大規模修繕の費用が足りない場合もあるのだ。また、住民から徴収した管理費の使い道などもチェックしていかないと、大変なことになる。中古マンションを買うときは管理組合の状態も必ずチェックしよう。