コロナ禍でテレワークが本格的に導入されてから2年が経過。今では珍しい制度ではなく、テレワーク用の施設や商品が用意されるほど普及している。しかしエリアによってテレワークのしやすさも異なるだろう。それではどこのエリアがテレワークする場所として人気なのか、とある調査結果をもとにお伝えしていきたい。
「完全テレワークだったら暮らしたいエリア」第1位はやっぱりあの地域!
アステリア株式会社、サイボウズ株式会社、ZVC JAPAN株式会社、レノボ・ジャパン株式会社は「これからの働き方を考える」というテーマで、4社合同の調査を実施。この調査は2022年3月9日~3月11日に、全国の20~60代のフルタイムで働く就労者2,000名を対象に行われた。
「完全テレワークだったら暮らしたいエリア」の項目では、第3位に16.6%で「北海道」が挙げられた。広大な土地に自然が広がるエリアで、北海道を選んだ理由として「自然の近くで働けそう」「静かな環境で仕事ができそう」という声が挙がった。仕事や生活をする上で「居心地の良さ」を重視する人が北海道に暮らしたいと考えているのかもしれない。
第2位は19.1%で「神奈川県」がランクイン。「交通の便が良いから」「買い物やショッピングに困らない」など、北海道とは異なり、利便性の良さから選ばれているようだ。東京近辺で生活している方の中には “東京には住みたくないけど、東京にいつでも行ける場所に住みたい”という人も少なくなく、そのような人にとっては横浜を中心に栄えている神奈川は魅力的な町かもしれない。
第1位に輝いたのは27.3%で「東京都」。選ばれた理由として挙げられたのは神奈川とほぼ同じで、やはり都心の利便性に惹かれている人は多い。また東京都を選択した人の内訳を見ると、東京都在住が30.9%と最も多く、神奈川県在住が15.2%、千葉県在住が10.7%と首都圏在住者が多いことが分かった。地方への憧れがある人もいれば、流通やアクセスなどが豊富な都心を手放すのが惜しいと考える人も多いようだ。
東京都は「テレワークで暮らしたいエリア」では第1位だったが、「ワーケーションしたいエリア」のアンケートでは、第3位だった。「ワークスペースやネット環境が整ってそう」「自分の家から行きやすい」など、仕事や生活のしやすさで選んでいる人が多い様子。
ワーケーションの第2位は「沖縄県」。観光地としての特色が強い地域だが、テレワークで暮らしたいエリアでも第4位で人気は高い。「気候がよさそう」「リフレッシュしながら仕事ができそう」という声が挙がり、暖かくゆったりとした環境を求めている人が多いようだ。
栄えある第1位は「北海道」。テレワークの質問と同様に「自然の近くで働けそう」「静かな環境で仕事ができそう」という声が多く挙がったが、温泉や食事などで「リラックスしながら仕事ができそう」という北海道ならではの意見も。
テレワークでは利便性など働きやすさを重視する傾向にあり、ワーケーションでは観光地のように場所としての面白さを重視しているように推測される。どちらも新しい働き方の一つだと言えるが、環境の整備や日本企業の考え方の改革などまだまだ課題も多い。しかしそれらの課題を解決することで、より自分に合った働き方を選ぶことができる時代が訪れることになるだろう。
出典元:アステリアは→こちら