現役東大生に聞いた、「親から勉強しなさいと言われた1日の回数」は?

必ずしも楽しいだけではない「勉強」。子どものころに「早く宿題をしなさい」「勉強しなさい」と言われ、しぶしぶ取り組んだという経験がある人は多いだろう。では勉強ができる東大生たちの子ども時代は、自ら進んで勉強をしていたのだろうか? 調査から、現役東大生の「小中高時代の勉強に取り組む姿勢」が明らかになった。

東大生の勉強のモチベーションって?

勉強の「成功体験」は小学生時代の大きな動機(「ひまわり教育研究センター」調べ)

日本最高峰の教育機関である「東京大学」。大学評価の世界的指標「QS世界大学ランキング 2022」では23位にランクインする世界的に見てもトップクラスの大学だ。そんな東大に入学した学生たちは、一体どんなモチベーションで勉強してきたのだろうか。教育に関する調査研究を行う「ひまわり教育研究センター」が、その実態を解き明かすアンケート調査を実施した。

調査対象となったのは、現役東大生220人だ。「小学生のころあなたはなぜ勉強したいと思ったのですか?」という質問に対しては、「いい成績をとるのが楽しかったから」という回答が男女ともにトップに。

また同じ質問を中学・高校時代に置き換えても「いい成績がとりたかったから」が1位となったが、男女別で見ると女性では「行きたい大学があったから」という理由が飛び抜けて高くなっており、より目的意識を高く持っているようすが伺えた。

3番目に多い動機はなんと「惰性(なんとなく)」(「ひまわり教育研究センター」調べ)

調査では、一見マイナスな理由が勉強をする動機になっていることも分かった。それが「惰性(なんとなく)」というものだ。これは小学生のころよりも中学・高校時代のほうが顕著であり、「いい成績をとりたいから」「行きたい大学があったから」に次ぐ3番目に多くの人が挙げる理由となっている。

これは、保護者の習慣づけによるところが大きいとされる。「小学生の頃、両親から勉強しなさいと言われたのは1日何回くらいありましたか?」という質問では、言われたことがないと答えた人は全体の24%にとどまった。つまり、およそ4人に3人は程度の差こそあれ言われた経験があるということだ。

「さぞ教育に熱心な親だったのでは」という邪推を抜きに考えれば、子どもなら誰でも自ら進んで勉強に取り組むことは難しい、というシンプルな結果である。

親の立場となれば、子ども時代から一転、今度は自分が勉強を促す側となる。あまりにしつこい声かけはかえって煙たがられると懸念する人もいるだろうが、心配しすぎる必要はなさそうだ。

「1日5回以上両親から勉強しなさいと言われていた」という男女29名が挙げた勉強へのモチベーションには、「親に叱られるのが嫌だったから」というものもあったが、意外なことに「新しいことを学ぶのが楽しかった」「親に褒められるのが嬉しかったから」「いい成績をとるのが楽しかったから」という回答も見受けられたそう。

東大生が「惰性」と答えた、小学生のころからの習慣。成長してからストレスなく勉強に取り組めるのであれば、多少の声かけは必要だと思わせられる調査結果だった。

出典元:ひまわり教育研究センターは→こちら

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