近年、電力自由化で異業種企業が続々と電力業界に参入している。大手電力会社よりも電気代が安いケースが多く、また、既存の自社サービスと連携して割引やポイントが付くなどの特典も魅力だ。では、電力自由化によって電力市場や私たちの電気代はどう変わっているのか、アンケート結果からその現状をご紹介しよう。
毎月の電気代、一人暮らしだといくらかかる?
保健マンモス株式会社が電力会社と電力自由化についてのアンケート調査を実施。本調査は2022年4月6日にインターネット上で男女500人を対象に行われた。
現在の電気料金の平均額の調査では、単身世帯は「4,000円未満」と「4,000円~6,000円未満」の割合がそれぞれ40%ずつという結果に。基本的には4,000円前後のようだが、在宅勤務などで家にいる時間が長い人は、その分電気料金も高くなっているのかもしれない。当然だが、一世帯の人数が増えるほど電気料金は上がっていき、4人世帯では「10,000円~12,000円未満」の割合が大きく、6人以上の世帯では「16,000円以上」かかる世帯が58%もいた。一人一台スマホやパソコンを持っていることも珍しくなく、今後IoT機器などが普及すれば、さらに電気使用は大きくなるだろう。
【今の電気料金の平均額】一人(単身)世帯 n=98
金額 | 割合 |
4,000円未満 | 40% |
4,000円~6,000円未満 | 40% |
6,000円~8,000円未満 | 11% |
8,000円~10,000円未満 | 7% |
10,000円~12,000円未満 | 2% |
(「保険マンモス株式会社」調べ)
【今の電気料金の平均額】四人世帯 n=104
金額 | 割合 |
4,000円未満 | 1% |
4,000円~6,000円未満 | 6% |
6,000円~8,000円未満 | 12% |
8,000円~10,000円未満 | 17% |
10,000円~12,000円未満 | 27% |
12,000円~14,000円未満 | 13% |
14,000円~16,000円未満 | 6% |
16,000円以上 | 18% |
(「保険マンモス株式会社」調べ)
【今の電気料金の平均額】六人以上の世帯 n=12
金額 | 割合 |
4,000円未満 | 0% |
4,000円~6,000円未満 | 0% |
6,000円~8,000円未満 | 0% |
8,000円~10,000円未満 | 25% |
10,000円~12,000円未満 | 17% |
12,000円~14,000円未満 | 0% |
14,000円~16,000円未満 | 0% |
16,000円以上 | 58% |
(「保険マンモス株式会社」調べ)
※表は「保険マンモス株式会社」のリリースを基に編集部で作成
「電力会社を選ぶときに重視するポイント」のアンケートでは、やはり「電気料金の安さ」がトップ。生活費に直結するものなので安さを重視するのは当然だと言えよう。ついで「電力供給の安定性」が2位に、3位には「緊急時・災害時のサポート」と並ぶ結果となった。地震や台風などの自然災害が多い日本では、非常時での電力供給やサポートを気にする人が多いようだ。
その他は「キャンペーンやポイントの有無」や「電力使用量の見える化」などの声もあり、基本的なポイントは「安さ」と「利便性」だが、電力会社の場合はそこに「災害時の対応」の良し悪しが判断基準の一つになるようだ。
電力会社人気ランキング、第1位はあの大手通信キャリア会社!
アンケートでは約2割の人が電力会社を乗り換えたと答えたが、実際にどの会社に乗り換えたのかランキング形式でご紹介する。
第3位は「ENEOSでんき」と「東京ガス」が同率でランクイン。ENEOSはガソリンスタンドでおなじみだが、電力供給も行っており、ENEOSカードとシナジーがあるため車やバイクなどをよく利用する人にはオススメかもしれない。東京ガスは関東圏で電気を供給しており、その名の通りガスと一緒に契約するとお得になるという特徴がある。
第2位は「楽天でんき」。楽天グループが運営しており、やはり楽天ポイントが貯まりやすいのは最大のメリットだろう。普段から楽天市場や楽天カードで買い物する人ならば、ポイントだけで電気代を賄える月もあるかもしれない。
第1位は「ソフトバンクでんき」。見てわかるがソフトバンクが提供する電気のサービスで、ソフトバンクのスマホやインターネット回線を利用している人はお得になるプランがある。
電力会社を乗り換えたことで、削減できた月額の電気代は「1,000円未満」が59%と過半数は目立つほどの変化はなかったようだが、「2,000円~3,000円未満」と回答した人も28%おり、年間で30,000円前後も浮いたことになる。乗り換えた後の電力会社の満足度も79%と高く、料金が下がったことが大きな理由のようだ。
電力自由化により電力会社は年々増加しているがそれぞれ個性を持っており、単純に電気代を見比べるだけではなく、キャンペーンやポイント、非常時のサポートなど判断材料は多様にある。自分の電力使用量や生活環境、普段利用しているサービスが連携しているかなどを総合的に考えて、自分に合った電力会社を選ぶといいだろう。
出典元:保険マンモスは→こちら
※サムネイル画像は(Image:「保険マンモス株式会社」プレスリリースより引用)