私たちの「こういうものがあれば」に応えてくれる場所、100円ショップ。日常生活をより便利にする商品が一律100円という安さで購入できる素晴らしい場所だ。だが、商品の中には100円ショップで購入したことで逆に損した、と感じるものもあるのでは。
そうした後悔を解消すべく、100円ショップに関するアンケート調査をもとに、今後の買い物の参考となる情報をお伝えしたい。
品質、コスパ、まとめ買い…。逆に高くついた購入品のランクイン理由とは?
今回紹介するのは、株式会社レビューが運用する情報メディア「さぶろぐ」で、全国の10歳以上の男女を対象に行われた「100円ショップで購入すると逆に高くつくと思うもの」という調査だ。利用者はどのように考えながら商品を購入しているのか、その結果をランキング形式でみていこう。
8位は「ファイル類」。容量が大きくない、耐久性があまりないといった品質面や、まとめ買いすれば別の店の方が安いというコストパフォーマンス面の理由が多い。ショップ内で展開されていることが多い商品で、人気があるのではと感じていただけに、驚きの結果だ。
6位は「テープ類」と「のり・接着剤」が同率でランクイン。なんと接着系の商品が並ぶ結果に。やはり粘着力の弱さが理由のようだ。また、のりはすぐに乾燥して使えなくなるという声も寄せられていた。
5位は「クレヨン・色鉛筆」。子どもが幼稚園や学校で使用するために購入したケースが多く、「すぐに折れる」または「力を込めないと色が出ない」など、子ども視点からの使いづらさが挙げられた。またセット売りが基本のため、ばら売りより高くつく点も票を伸ばした理由のようだ。
4位は「消しゴム」。品質の悪さ、サイズの大きさと値段が釣り合っていないなどの理由の中には、ファイル類と同様に別の店でまとめ買いした方が安いという理由もあった。
これまでの結果をみると、文房具を購入する際に、100円という値段は逆に高いという評価がついているといえる。もしかしたらこれから発表する3位以降にも影響しているかもしれない。
3位以降も文房具がランキングを席巻!100円は逆に高くつく?
それではいよいよベスト3の発表だ。
3位は、「はさみ・カッター」。こちらは切れ味の悪さが主な理由としてあげられた。購入後、ほとんど切れなかったため別のお店で購入した人も少なくないようだ。やはり本来の目的が達成できない商品の購入に対し、損をしたと強く感じるのではないだろうか。
2位は「ノート類」。ファイルや消しゴムと同様、ばら売りのコストパフォーマンスの悪さが理由としてあげられた。購入者にとってノート類はまとめ買いすることがほとんどで、中には「100円ショップでは買わない」と断言した方もいた。1冊当たりの単価を考えると、たしかに別の店での購入の方がよいといえるだろう。
最も票を集めた1位は「マジック・ボールペン」という結果に。やはり、まとめ買いに比べるとコストパフォーマンスが悪い点が理由として挙げられた。ばら売りの場合も、別の店では同じメーカーのものが100円以下で販売していたという意見も。すべての商品が100円で購入できるからこそ、デメリットが発覚したゆえの結果だといえるだろう。
今回の調査では、上位として紹介された商品すべてが文房具となった。文房具を取り扱う店は100円ショップ以外にも多く、もっと安くてたくさん購入できる方を選択するのは仕方がないといえるかもしれない。だがこの結果は、文房具以外の商品は100円ショップで購入するメリットがあると多くの人が感じているとも考えられる。
たしかに台所用品や掃除用具、食器にメイク用品まで専門店ではそれなりの値段のものが100円で購入できる。そのため、お得に買えた満足感も大きいといえるだろう。
購入する商品によって、お店をしっかり吟味する。そうすることで100円ショップを有効活用できるのではないだろうか。今後の買い物の際、ぜひ意識してみては。
出典元:さぶろぐは→こちら
※サムネイル画像(Image:Morumotto / Shutterstock.com)