社会に出るとたまに、とてつもなくワガママだったり、人の話を聞かなかったりする人と遭遇し「え、こんな人いるの…?」と世の中の広さに驚愕するのは新社会人あるあるだ。しかも、友人や取引先の人と話していると、それが特別な例ではなく意外とどの会社にもいることに二度目の驚きを覚えるところまで含めての通過儀礼と言ってもいいだろう。
今回は、そのようなとんでもない同僚たちのうち、“働かないおじさん”についてのアンケートをご紹介していきたい。
身近に“働かないおじさん”がいる人は約半数!
経営・組織コンサルティングなどを行う識学は5月27日、4月に実施した「“働かないおじさん”に関する調査」の結果を公開した。この調査は全国の従業員数300名以上の企業に勤める20歳~39歳の男女を対象にアンケートを行い、「自社に“働かないおじさん”がいる」と回答した300人に対してその詳細を深掘りしている。
まずは「あなたがお勤めの会社に、“働かないおじさん”はいますか」という直球な質問。ここで言う“働かないおじさん”は、年齢や「どのように働いていないか」などの条件は設けず、回答者が「この人は“働かないおじさん”だ」と感じるか否かがポイントとなっている。
すると、回答者1,385人のうち、「“働かないおじさん”はいない」という幸せな回答者が50.8%と過半数を占めたものの、「いる」という回答も49.2%と接戦だった。世の中のサラリーマンの2人に1人は、身近に“働かないおじさん”がいることが判明した。これを多いと取るか少ないと取るかは難しいところだが、例えば「“働かないおじさん”のしわ寄せが自分に降りかかってきていた」など“働かないおじさん”原因で退職しても、2分の1の確率で次の職場にも似たような問題おじさんがいる可能性があるとも言える。
“働かないおじさん”ガチャは“当たり”が出てほしくないものだ。
“働かないおじさん”の行動ランキング1位は「休憩が多い」!
そして「いる」という回答者のうち300人を対象に「“働かないおじさん”が仕事をしないで何をしているか」をたずねた質問では、1位となったのは「休憩が多い(タバコを吸っている・お菓子を食べているなど)」で49.7%とほぼ半数にのぼっている。2位も「ボーっとしている」47.7%、3位「無駄話をしている」47.3%と、トップ3までがほぼ半数を記録。
全国どこの“働かないおじさん”も、生態は似たり寄ったりなのかもしれない。また4位以降も、4位「ネットサーフィンをしている」(35.3%)、5位「プライベート・趣味について調べている」(28.7%)という結果となった。もはや勤務時間すべてが休憩時間のような勢いだ。
いつも休憩していたり、ボーっとしていたり、仕事と関係ないネットを見ているのもチームの士気にかかわる話ではあるが、「無駄話をしている」は自分が巻き込まれたときが大変そうだ。筆者の経験上、“働かないおじさん”の話は長いうえに積極的に話しかけてくるため、毎回切り上げるのにも一苦労だった。
「人の振り見て我が振り直せ」ということわざもあるが、自分がおじさんになっても“働かないおじさん”にだけはなりたくないものだ。
出典元:識学は→こちら