ETCカード「持っている」はわずか38%!持たないその理由とは?

2001年に日本に導入されたETC。いまでは当たり前のように使用されており、高速道路利用者にとってETCカードは必需品といえるのではないだろうか。

だが、とあるアンケートから、「誰もが持っている」という認識が間違いであることが判明した。もしかすると、今の時代を表しているともいえるかもしれない、そのアンケートの内容とは。

ETCカードを持っている方少数派!? 持たないその理由とは

ETCゲートを通るたび、ちゃんと開くか緊張してしまう(株式会社ファブリカコミュニケーションズ「CarMe」「CARPRIME」調べ)

株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する新車・自動車ニュースのWebマガジン「CarMe」と動画メディア「CARPRIME」は2022年6月に「ETCカードに関するアンケート」をWeb上で実施。300名を対象に行った調査から、衝撃的な事実が浮上した。なんと「ETCカードを持っている」と答えたのは、全体の38%のみ。半数以上がETCカードを持っていない状況は、かなり驚きの結果だろう。

なぜ、ETCカードを持たない人の方が多いのだろうか。「持っていない」派の回答をみると、「車を運転するが持っていない」か「車を運転しない」にわかれていることがわかった。さらに、運転しないと答えた人の方が多く、その割合は約37%とカード持ちの割合と、ほぼ同数という結果に。

筆者もそうだが、都会など公共交通機関が発達した場所に住んでいる場合、車がなくとも大抵の場所へ行くことが可能だ。車や高速道路を使う必要のない人が増えたことにより、車を持っていない、もしくは、持っていても運転する機会が少ない人が増えたのではないだろうか。若者の車離れが、如実に表れた調査結果であるといえるだろう。

また、ETCカードを持っていない車保有者からは、高速道路を利用する機会が少ないにもかかわらず、カードの作成やETC車載器を付けるのがもったいないという意見も。「普段から使う機会がないから、もったいない」という意識が、ETCカードの発行を遠ざけているといえるだろう。

(Image:shigemi okano / Shutterstock.com)

最近はETCゲートしかない専用の出入口も

普段高速道路を使わない人であっても、一生、高速道路を利用しないとは限らないのでは。だが、もしこのままETCカードを作らずに高速に乗った場合、トラブルが発生する危険が高いといえる。なぜならば、2022年の4月から首都高速道路は料金所の「ETC専用化」を開始したためである。

すでに、首都高速道路の35カ所で実施され、2030年にはすべての入り口をETC専用にする、という目標が掲げられているという。今後、多くの高速道路でも「ETC専用化」は進められるのではと考えられるため、高速道路利用時には、ETCカードが必須となるといえるだろう。「高速道路に乗ろうとしたら、ETCを持っていなくて入れなかった…」なんてことはできる限り避けたい。今からでも、作っておくことに越したことはないといえるだろう。

だが、せっかく作ったETCカード、高速道路の利用だけで使うのはもったいない気がしてしまうのでは。実は、賢く使えば普段の生活に得することもある。それはクレジットカード付帯のカードを発行する方法だ。

クレカ付帯カードを持つ人が8割近い(株式会社ファブリカコミュニケーションズ「CarMe」「CARPRIME」調べ)

前述の調査でもETCカード持ちの約79%が「クレジットカード付帯のカードを所有している」と回答。後払いでよい便利さだけではなく、使う分だけポイントが貯まるものを選べば、日々のお買い物で使えるポイントがもらえることもあるという。ポイントの還元率などをしっかり確認し、ぜひ自分に得のあるものを選択したい。

また、年会費もしっかり確認するべきだといえる。お得と思っていたが、年会費が高すぎて結局損した気分になる、なんてことにならないよう、それぞれのカードのメリットとデメリットをはっきりさせることが大切だ。

出典元:ETCカードを持っている人は少数派?【ETCカードに関するアンケート】【CarMe

オトナライフ編集部
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