近年、カフェでパソコンを使用している人を見るのは珍しくない。都市部のカフェやチェーン店ではWi-Fi環境やコンセントが整備されていることが多く、パソコンやスマホの利用で長居する人も少なくないだろう。今回はカフェのWi-Fiについての調査結果をご紹介する。はたしてどんな世代がどのように使っているのだろうか？
現役世代の過半数がカフェでWi-Fi利用の経験あり！
「必ず利用する」割合は、世代でそれほど大きな差はないようだ（「日本トレンドリサーチ」「ホームルーター.com」調べ）
株式会社NEXERが運営する「日本トレンドリサーチ」と、株式会社グッドラック運営の「ホームルーター.com」が「カフェのWi-Fiに関するアンケート」を実施。当調査は2022年6月27日～29日に全国の男女1,000人（30代以下、40代、50代、60代、70代以上、各200人）を対象として行われた。
「カフェにあるWi-Fiを利用しますか？」という質問では、30代以下の19.5％が「必ず利用する」、40.5％が「時々利用する」と回答し、世代別では一番「利用する」層が多いという結果になった。しかし「必ず利用する」の回答した人は50代で17.6％、60代でも12.6％と若い世代との差はそれほど大きくない。ベテラン世代の利用率が高いというよりは、若い世代が「必ず」というほど積極的にカフェのWi-Fiを利用していない、ということなのかもしれない。
それでも年代が上がるほど利用率は下がるようで、70代以上では71.9%が「利用したことがない」と回答した。現役世代の50代までは仕事でパソコンやタブレットを持ち歩くことも多いためか、過半数の人がカフェのWi-Fiを利用していた。
（「日本トレンドリサーチ」「ホームルーター.com」調べ）
「必ず利用する」「時々利用する」と回答した人に「どのような用途でカフェにあるWi-Fiを利用しているか」を質問。最も多かったのは49.6％で「ネットサーフィン」だが、「SNS」（42.0％）や「メール」（41.4％）も40%を超えた。自分のスマートフォンなどでもできるようなことが多く、「外でインターネットを使いたい」というよりは「休憩ついでにインターネットを利用している」だけの人が多いのかもしれない。
（「日本トレンドリサーチ」「ホームルーター.com」調べ）
カフェのWi-Fi利用者に「利用するにあたって不安があるか」を聞くと、47.0%があると回答。具体的には「セキュリティが脆弱な回線の恐れがある」「公共のWi-Fiなので第三者から見られないか」「変なウイルスに感染しないか」などほとんどの人がセキュリティについて不安に感じているようだ。
Wi-Fi接続のためにパスワードを設定している店も多いが、誰でも無料で利用できることは、便利なだけではなくリスクも生んでしまっている。しかしセキュリティ強化のために接続を複雑化させると利便性が損なわれてしまうため、安全性と利便性のバランスが重要になるだろう。
「ない」と回答した人も多く、現状で十分だという考えも少なくないようだ（「日本トレンドリサーチ」「ホームルーター.com」調べ）
カフェ以外で「今後Wi-Fiを利用できるようになってほしい場所」のアンケートでは、「公共施設」や「電車内」という意見が挙がった。移動や待ち時間などで行動が制限されるような場所ではスマホしかやることがないという人が多く、データ通信量を気にしてWi-Fiを利用したいという人が多い様子。ほかにも「キャンプ場」や「海」「公園」など自然が多い場所でもWi-Fi環境が欲しいという声が寄せられた。
これらの理由としても通信量を気にする声が多く挙がったが、それ以外にも山や海などでは電波の受信が弱く、インターネットがつながりにくいこともあるため、Wi-Fi環境があることで安心してインターネットを利用できることも理由として考えられる。
現在ではカフェを含めさまざまな場所でWi-Fi環境が整備されており、外出先でも通信量を気にすることなく利用できるようになってきているが、回線のセキュリティや、店のWi-Fiのなりすましなど、課題も少なくない。Wi-Fiを利用する際は、回線の名前が正しいかどうかや、怪しいフリーWi-Fiにつながっていないかどうかなどを確認することが大切だ。
出典元：【カフェのWi-Fi】30代以下の19.5％が「必ず利用する」 年代での差は？【日本トレンドリサーチ】
出典元：ホームルーター.comは→こちら
