コンビニではさまざまなサービスを利用できるが、そのうちの1つに無料Wi-Fiサービスがある。会員登録や利用制限などはあるが、誰でも無料で利用でき、コロナ前はイートインスペースで活用していた人も多いのではないだろうか。しかし大手コンビニチェーンであるファミリーマートは無料Wi-Fiサービスの終了を発表した。
最大3時間利用できるFamima_Wi-Fiがサービス終了!
ファミリーマートは2022年7月31日に無料インターネット接続サービス「Famima_Wi-Fi」を終了することを発表した。Famima_Wi-Fiは全国約16,000店舗で利用可能な完全無料のWi-Fiサービスで、パソコン・スマートフォンのブラウザや専用のアプリから簡単にアクセスできる。ちょっとした会員登録が必要だが、ブラウザでログインした場合は1回最大20分、1日3回まで利用でき、アプリ経由の場合は1日3回まで接続可能で、1回で最大60分まで利用できる。
一般的なコンビニの利用客であれば、コンビニで数時間も長居することはめったにないため、1時間無料Wi-Fiを利用できるだけでも十分だろう。ただ、ブラウザ版では20分ごとに回線が切断され、再ログインする必要があるため、それが手間だという人はアプリを入れているのかもしれない。いずれにせよ、昼休憩やひと息つきたいときに、コンビニで無料Wi-Fiを利用できることの恩恵を受けていた人は少なくないのではないだろうか。
コンビニから無料Wi-Fiサービスが減少している理由とは?
今回ファミリーマートは無料Wi-Fiサービスの終了を発表したが、2022年3月にはコンビニチェーン最大手のセブン-イレブンの無料Wi-Fiサービス「7SPOT」がサービス終了している。セブン-イレブンのサービス終了の際は「日本国内におけるインターネット環境の変化」が背景にあると説明した、詳しくはこちらの記事を参照してほしい。
また、2021年11月30日には都営バス車内のWi-Fiサービスが終了しており、これは「4Gや5Gなど通信技術の進歩による需要減等」を理由としていた。
ファミリーマートはサービス終了の理由について、とくに言及していないが、ユーザーの利用しているスマホの契約プランの変化は要因の一つだと考えられる。最近は“新プラン”など大容量のデータ通信を安く使えるスマホプランも多く、数十分ほどの使用ならばわざわざWi-Fiを利用せずとも通信制限にかかることはないだろう。また、ファミリーマートに限った話ではないが、無料Wi-Fiサービスはそれほど通信速度が速くないことが多いので、スマホのキャリア通信でもことが足りている状況は増えているようだ。
ファミリーマートのWi-Fiサービスが終了するが、その影響はそれほど大きくないのかもしれない。短時間の利用ならWi-Fiを接続しなくともそれほど問題ではなく、長時間Wi-Fiを利用したい場合はカフェなどの方が長居しやすいだろう。ローソンなどでは、まだフリーWi-Fiが利用できるが、通信速度の速さなどの需要が見いだされなければ、コンビニから無料Wi-Fiがなくなる日も近いかもしれない。
引用元:ファミリーマートのWi-Fi無料インターネット接続【ファミリーマート】
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