今日さまざまな業界から注目を集めている、縦スクロールのフルカラー漫画「WEBTOON(ウェブトゥーン)」。従来の漫画と違ってページをめくる必要がなく、スイスイ読めるのが特徴だ。スマホに適した漫画表現により没入感が高く、BGMがついたマンガなどもあるところも人気の理由の一つだろう。
今回は、そのようなウェブトゥーンに関する調査結果をご紹介。ウェブトゥーンの閲覧経験や認知度はどのくらいなのだろうか。また、どのようなコミックアプリ・サービスで読まれているのだろうか。
ウェブトゥーンって知っている? 読んだことある?
まず、ウェブトゥーンの言葉自体の認知と閲覧経験を聞いた調査結果から見ていこう。この調査は、コミックアプリ・サービスの利用経験の有無を問うアンケートで「利用したことがある」と答えた2,416人を対象に行われた。ウェブトゥーンの作品を「閲覧したことがある」と回答したのは41.7%だった。
アプリ・サービスによってウェブトゥーンの掲載数に違いがあるので、ウェブトゥーンを多く掲載するものを利用している人は目にする機会が多く、読んだことがあるのではないだろうか。また、普段読んでいる漫画のジャンルによっても、閲覧経験の有無は変わってきそうだ。
この結果に比べて、「言葉自体を知っている」と答えたのは31.8%。閲覧経験があっても言葉を知らなかったという人は18.4%という結果に。ちなみに、筆者も最近までこの状態だった。「縦スクロールでオールカラーの漫画」という認識だけあり、ウェブトゥーンという言葉を知らないまま3~4年作品に触れていた。
では、ウェブトゥーンの閲覧経験がある人は、どのアプリ・サービスでウェブトゥーンを読んだのだろうか。
ウェブトゥーン作品、どのアプリ・サービスで読んだ?
次に、ウェブトゥーンの閲覧経験があると回答した1,009人を対象に行った、ウェブトゥーンを読んだことがあるコミックアプリ・サービスについての調査結果を見ていこう。数あるアプリ・サービスの中で、とくに割合が高かったのは「LINEマンガ(30.5%)」と「ピッコマ(27.5%)」だった。
LINEマンガはウェブトゥーンの制作に力を入れており、「LINEマンガ2021年間ランキング」では、オリジナルウェブトゥーン作品『女神降臨』『喧嘩独学』がトップに輝いている。また、Netflixシリーズ「地獄が呼んでいる」の原作『地獄』や、『今、私たちの学校は…』など映画化された作品などもあり、話題を呼んでいる。映画を観て原作を読んでみたくなり、LINEマンガでウェブトゥーンに触れた、という人もいるのではないだろうか。
そして、ピッコマも「SMARTOON(スマトゥーン)」という独自のコンテンツで、ウェブトゥーンを多数掲載している。ピッコマはYouTubeやSNSでのウェブ広告で、スマトゥーンを利用した広告に力を入れたことで利用者が大きく増えたそう。広告を見てピッコマを利用しはじめた人は、恐らくスマトゥーンに興味をもって登録し、一度は作品に目を通したのではないだろうか。
現在、国内のさまざまな企業が続々とウェブトゥーン事業に参入し、大きな盛り上がりを見せている。今後はさらにウェブトゥーンの認知度が高まるとともに、多くの作品が生まれていきそうだ。
出典元:コミックアプリ・サービス利用経験者、41.7%がWEBTOONの閲覧経験あり WEBTOONを閲覧したことがあるのは「LINEマンガ」「ピッコマ」「めちゃコミック」【MMD研究所】
※サムネイル画像(画像は一部編集部で加工しています)