近年は「eスポーツ」が世の中に浸透し、eスポーツをプレイするプロゲーマーという職業も市民権を得てきている。そんなプロゲーマーからゲーム“ガチ勢”、さらにライトに楽しむ“エンジョイ勢”も広く使用しているのがゲームに特化したスペックを有する「ゲーミングPC」だ。はたしてどの程度のスペックのPCが人気となっているのだろうか。今回は「ゲーミングPC」についてのアンケートをご紹介していきたい。
ゲーミングPCの要「CPU・GPU」はミドルスペックが人気
20代向け転職メディア「じょぶおたく」を運営するLANYは8月9日、7月にゲーミングデバイス・ゲーミングPCをおすすめするブログ「だらメモろぐ」と合同で実施した「ゲーミングPC」に関するアンケート調査の集計結果を発表した。回答者は107人で最も多かったのは38.3%を占めた「30代」。続いて28%の「20代」、21.5%の「40代」といった人数比が続いている。
実際にゲームで利用しているゲーミングPCの「CPUスペック」をたずねる質問では、22.2%の回答者が挙げた「Core i7 第10世代」が最多に。続いて「Core i7 第12世代」と「Core i5 第12世代」で18.5%、「Core i7 第11世代」と「Core i5 第11世代」の14.8%となっている。この結果についてLANYは新世代CPU・GPUが今秋~今冬にかけて発売される予定だからか、買い替えを控えているユーザーが多数いる」と分析している。
また、利用しているゲーミングPCの「GPUスペック」の質問で1位に輝いたのは、ミドルスペックGPUの中でも比較的安価だという「GTX 1660 SUPER」。26.7%の支持を集めた。2位には20%の「GTX 1650」、3位「RTX 3060 Ti」(16.7%)という結果になっている。グラフィックの描写に関わるGPUだが、一線級のハイスペックモデルよりもコスパ重視の中位モデルのほうが人気のようだ。
PC性能は“ガチ”よりも“エンジョイ”が主流?
CPU・GPUで見られた“コスパ重視”の傾向は「理想のフレームレート」の質問項目でも明らかだ。フレームレート(fps)とは、「1秒間に何回画面が切り替わっているか」の指標であり、数字が大きくなるほど切り替わる回数も増えて画面の動きがなめらかになっていくというもの。
調査で最も多かったのは38.3%の「144fps」。2位は「240fps」30.8%とこちらも30%オーバーとなっている。3位に選ばれた「240fps」も24.3%となり、回答者の9割以上が144~240の間を希望している結果が判明した。ちなみに144fpsは一般的なミドルクラスゲーミングPCが出せる性能だといい、やはり最上位モデルよりもコスパの良い範囲で検討していることがわかる結果と言えそうだ。
近年流行しているゲームは、PCやSwitch・PS5、さらにはスマートフォンまでさまざまなプレイ環境のユーザーが集まる「クロスプラットフォームプレイ対応」のものが流行している。一般的にPCはゲーム機やスマホよりも性能が高く環境的には有利な面も多いため、ハイスペックを求めなくても十分に楽しめるのだろう。
ハイエンドモデルでコンマ何秒の世界に生きるゲーム“ガチ勢”よりも、「コスパ良くゲームを楽しみたい」というプレイヤーが多いことが伝わってくるアンケート結果となった。
出典元:あなたにぴったりのゲーミングPCは?【だらメモろぐ】